ドローンレーサーを目指す人必聴、「FPVドローンを楽しむためのモラルと法知識」セミナーが近日開催

来たる1月26日(日)15時~17時に、新宿にて「FPVドローンを楽しむためのモラルと法知識」セミナーが開催されます。

セミナー概要

日時:2020年1月26日(日)14:30受付開始、15:00~17:00セミナー実施
場所:リロの会議室COMFORT(JR新宿駅より徒歩4分)
講師:戸澤洋二、酒井淳一郎、飯原夏子
定員:先着申し込み50名
参加費:大学生・一般2,200円、小学生・中学生・高校生550円
申し込み方法:こちらのpeatixページより事前決済お願いいたします(キャンセル不可)
主催:一般社団法人日本ドローン無線協会・株式会社ドローンママ
協力:株式会社スカイピーク ・チームはちどり・BODUK
後援:株式会社電波社・JARD一般財団法人日本アマチュア無線振興協会・TSS株式会社保証事業部

注目度高まるドローンレース分野。若年層選手が大活躍!

徐々に盛り上がりを見せつつあるドローンレース。数年前から欧米等でドローンレースイベントが開催され始め、動画投稿サイトを中心に少しずつ知られるようになってきました。2016年にドバイで開催されたドローンレースでは、弱冠15歳の選手が優勝賞金25万ドル(約2,842万円※1)を獲得して話題になったことをご記憶の方もいらっしゃるかと思います。

日本でも、2019年は国際ルールに則った初めてのレースが開催されたり、東京モーターショーの目玉イベントのひとつとしてドローンレースが注目を浴びたりするなど、ドローンレースにとって非常に意義深い年となりました。今後、ドローンレースがさらに盛り上がるものと大きな期待がかかっています。

ドローンレースの魅力は、何と言ってもスピード感とスリリングなレース展開。時に時速150km近いスピードで、うなりを上げながらドローンがコースを高速で走行する様はまさに圧巻です。そして、どんでん返しあり、番狂わせありの激闘は、観戦した人にしか分からない、「最後まで何が起こるか分からない」手に汗握るエンターテインメントと言えるでしょう。

また、若年層の選手が多く活躍していることも特徴的です。2019年9月に福島県で開催された「第1回 F9Uドローンレーシング日本選手権」では、1位・2位の選手が小学生、3位の選手が高校生と、若年層レーサーが表彰台をさらった形となりました。

筆者もドローンレースに必要なアマチュア無線免許(※2)を保有していますが、免許取得のための試験の際、保護者の方と一緒に来た小学生くらいの受験生を複数名見かけました。親子で楽しめる趣味のひとつとしてドローンが根付くといいな、と思ったのを記憶しています。

※1 1ドル=113.68円、2016年3月31日当時のレートで計算
※2 ドローンレースではFPV(First Person View)ゴーグルと呼ばれるデバイスを装着してドローン操縦を行うのが一般的ですが、この際に通常のドローン操縦では使わない特殊な周波数帯を用いるため、周波数全般を管轄する総務省より周波数帯の利用許可を得る=アマチュア無線免許を取得することが必須となります(詳細は当メディア過去記事もご参照下さい)。

最悪の場合は懲役や罰金も。「知らなかった」では済まされない

一方で、ドローンレースを楽しむためには上述のアマチュア無線免許の取得が必要であることや「目視外飛行」を行うために地方航空局長の承認が必要となること、レースドローンでの空撮等を通じ収入を得るのは違法であること、安価な輸入品のドローンの多くが日本国内では違法とみなされる可能性があること、等は、正しく理解されているとは言えない向きがあります。ドローンの運行にかかる電波法や航空法について、「そうした法令があることを知らない・正しく理解できていない」方がまだまだ多いのが実情かと見受けられます。

こうしたルールに則ってドローンの整備や運用を行わなかった場合、最悪のケースでは懲役や罰金が課される可能性もあります。(趣味でやっているのだから楽しければよい)とか(固いことを言っていてはドローンの普及が進まない)とかでは済まされない、非常に大きな問題を孕んだものなのです。

今回開催予定の「FPVドローンを楽しむためのモラルと法知識」では、マイクロドローンをお持ちの方、これからドローンレースを楽しもうとお考えの方に、無線に長らく携わり日本ドローン業界の発展の立役者となった一般社団法人日本ドローン無線協会(JDRI)の戸澤洋二氏・酒井淳一郎氏や、株式会社ドローンママの飯原夏子氏が、「電波」や「無線」といったものについての基礎知識や、2019年に改正された航空法の重要ポイントについて分かりやすく説明します。

間違った飛行をするケースが発生した結果、お子様に違法行為をさせることとなったり、ドローンのイメージ悪化や社会問題化を招いたりといったことは絶対に避けなくてはなりません。ドローンレースを楽しく行うためにも、ぜひ正しい知識を身に着けましょう。