ドローンクルーズ 清々しい早朝の安城岬[西伊豆町]

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現在、西伊豆町では、令和元年度「第15回夕陽のまち西伊豆町ふるさとフォトコンテスト」を開催しています。

夕陽のまちとして名高い西伊豆町では、いくつか素晴らしい夕陽を見ることのできるスポットがあります。

ですが、今回は、あえて早朝の景色が素晴らしいスポットを紹介したいと思います。安城岬公園と、岬の先端にある亀甲岩です。

西伊豆町仁科地区
安城岬

午前7時。安城岬公園の駐車場に車を停め、おもむろに登山靴に履き替えます。ドローンはザックに。手には滑り止めつき軍手。これは何でも良いですが。山登りにはかかせないアイテムです。安城岬公園駐車場から公園を抜けると、亀甲岩まで続く遊歩道があります。登山と言うほどの高低差はありませんし、最長1km弱ですので散歩がてらの行程です。

もちろん、公園からドローンを離陸させ、岬をぐるっと回って空撮することも可能です。そのほうがドローンらしい使い方と言えるでしょう。ドローンなら、ものの1分もしないで、岬先端の亀甲岩を捉えることも問題なくできます。しかし、そこを敢えて、亀甲岩に向かう。そこで離陸させて撮影する。それはちょっとアクティブで健康的な楽しみ方。
いろいろな画を想像して亀甲岩に向かいます。

亀甲岩までの遊歩道

亀甲岩のような岬の先端で離陸させる際の注意点と楽しみ方です。

1.自らの足場と、ドローンの離陸地点を慎重に選ぶ

なるべく平坦な場所から飛ばすことが理想ですが、このような場所では、平坦な場所がない場合もあります。また、この亀甲岩もそうですが、手すりなどがない場所ですので、うっかり足を滑らせるなど自分自身が滑落する可能性があります。まずは周囲を見渡し、しっかり危険な場所と安全場所の境を自分で決め、危険と決めた場所には操縦中に移動しない、ということを決めておきます。

亀甲岩に立つ

2.風の状況を確かめる

どんな時でも風の状態を確かめることは重要ですが、特に海岸、崖や岬の突端などは、風向きや強さが変化しやすいです。飛ばす前はもちろんのこと、飛行中でも風の状態には気をつけ、いつでも対応できるようにしておきます。今回の朝は比較的穏やかな気候でしたが、雲の変化は速かったので、目視の範囲での飛行を心がけました。

波、雲、木々の動きを観察する

3.光の状況を確かめる

朝日を浴びた安城岬は、順光ではその美しくも魅力的なジオアース的な岩肌が見れますし、朝日を逆行で捉えれば崖のシルエットが心地よい、そんな写真も撮影できます。どちらも好みもありますし、刻一刻と日が昇っていく時間帯では、その美しさもまた刻一刻と変化し、今撮影しなければ、もう撮れない、ということになっていきます。焦らずに、日の光がどのような光景を映し出すか、見極めていきます。朝は特に、天気が良ければ、NDフィルターの選択は頻繁です。ND8、ND16あたりはよく使うことになります。バッテリー交換のたびに、フィルターの選択が最適かどうかを見極めます。

光と影を見極める

4.こんな場所だからこそ、ドローンで自撮りする

空撮映像にパイロットが映り込むのは、通常は撮影しない絵面ですが、岩の上に立つ自分を撮影できるチャンスはなかなかありません。何のためにわざわざここまで歩いてきたのか。そう、ドローンで自撮りする、というのも楽しみの1つとなりますので、ぜひトライしてもらいたいと思います。ドローンで自分を動画で撮影するのは、意外に難しいことは、やってみるとわかります。モニターを見続けてしまうと、自分がすっと下を向いている絵面。そうではなくて、やはりカメラ目線でいたい。そうすると、モニターを見ることができない。ドローンを目視しつつ、恐らくこんな風に撮れているはず、と想像しながらドローンを動かします。これもまた、楽しめる空撮。自分を如何に見せられるか。私もまだまだ修行中ですが、そんな空撮もまた良いのではないでしょうか。

著者と西伊豆の海、遠くに三四郎

では、西伊豆町安城岬の亀甲岩からの映像です。ぜひ、西伊豆町に行ったら、黄金崎や堂ヶ島も良いですが、ここも訪れてみてほしい、そんな場所です。

※西伊豆町の特別な許可をいただいて空撮しています。

早朝の安城岬と亀甲岩に立つ