「空飛ぶ牛丼」吉野家とエアロネクストがドローン配送100回を記念して小菅村住民へ空から牛丼を提供

株式会社エアロネクストと株式会社吉野家は、山梨県小菅村にて日頃からサポート・協力を得ている住民へ「ドローン配送100回」を記念し、新型物流ドローンから牛丼が提供されました。

みなさまが「ドローンの社会実装」と聞いて一番にイメージされるのは、ドローンによる配送・物流ではないでしょうか。

ドローンが生活の中で当たり前に活用される社会として描かれるのは、オンラインで発注した商品や食品をドローンが自宅まで届けてくれるという世界。

そんな未来のドローン配送が山梨県小菅村では、株式会社エアロネクストとセイノーホールディングスが進める新スマート物流”SkyHub®︎”にて実施されています。

SkyHub®︎は従来の陸上輸送とドローン配送をシームレスに連携するプラットフォームです。輸送するものによっては、ドローンの得意なラストワンマイルの配送効率が大きく改善されます。
小菅村では少子高齢化、人口減少、商店減少と言った課題に対してフードデリバリーや買い物代行などSkyHub®︎で集約されたデータから最適なドローン配送の実現を目指しています。

これまで、ドローンでの輸送というと医薬品やパンなど配送しやすいものを届ける実験は多くされてきましたが、今回はエアロネクストが配送するものは、なんと「牛丼」です。

住民の方も牛丼の冷凍食品が運ばれてくるのかと思っていた方もいらっしゃるようで、「牛丼並盛り」がお手元に届いたときは非常に喜ばれておりました。
今回牛丼をこぼすことなく、配送できる技術を支えるのはエアロネクストの特許技術4D GRAVITY®︎です。

また、今回使用された機体はこれまでの汎用性のあるドローンに荷物を下に搭載するという形ではなく、機体のボディ部分に牛丼を搭載します。ボディには4D GRAVITY®︎の技術が適用されているため、飛行の進行方向に機体が傾いた際も重心はブレることなく、運ぶことができます。
この機体は、ACSL社とエアロネクストが共同開発した機体となっております。

※4D GRAVITY®︎
機体重心を最適化することで、飛行中の姿勢、状態、動作によらずモーターの回転数を均一化して、安定性・効率性・機動性といった産業用ドローンの基本性能を向上させるエアロネクストが開発した構造設計技術。この技術は、機体の分離結合構造とペイロードの接続の仕方に特徴を有しており、エアロネクストは、この技術を特許化して4D GRAVITY®︎特許ポートフォリオとして管理している。4D GRAVITY®︎による基本性能の向上により、産業用ドローンの新たな市場、用途での利活用の可能性も広がる。


来年度には航空法改正も控え、有人地帯での補助者なし目視外飛行も可能になることで、自動航行技術や配送用ドローン技術の進化が楽しみです。

個人的には、4D GRAVITY®︎の技術を活用して、次回は是非ラーメンを届けていただけることを期待しております。