ドローン初心者は何から始めるべきか?④ ~ドローンの歴史を知ろう~

この連載記事では、ドローンを始めようと思っている、又はドローンスクールに通いたいと思っている、又は最近ドローンスクールに入学した人、を対象に、不安の解消や今後のお役に立てるような「豆知識」を発信したいと思います。

第1回はトイ・ドローンで毎日10分練習を続ける話を、第2回はそのトイ・ドローンをいじり倒すことで理解を深る話をしてきました。そして、第3回ではドローンをはじめる上で押さえておきたい基礎的な知識を紹介しました。
今回は、ドローンの歴史について、少し紹介していきます。

 

ドローンの歴史

ドローンは軍事利用から民生利用へ、そして趣味へと利用領域が広がってきた歴史があります。

最初の無人航空機は、イギリスが開発した「QueenBee」と言われており、その目的は軍事利用でした。
その後、アメリカでも軍事利用目的の無人航空機が造られ、「QueenBee(女王蜂)」に敬意を表して「Drone(雄蜂)」と名付けられたことが、「ドローン」という言葉が生まれたきっかけといわれています。

日本では戦後、民生利用目的で農薬散布用の無人ヘリコプターの開発が進みました。
日本のご飯(お米)の3杯に1杯は無人ヘリコプターが使われているというほど、利用されています。

そして、今のドローンブームのきっかけを作ったのは、フランスのParrot社が発表した「AR Drone」です。スマートフォンとBluetoothで接続して遠隔操作できるというコンセプトが近未来的と評判になりました。

その後、中国のDJI社が「Phantom」シリーズを発表し、爆発的な人気を博します。
アメリカでは3DR社が「Solo」を出し、Parrot社・DJI社・3DR社という3強時代が訪れます。

現在、民生分野においてはDJI社が世界シェア7割とも8割ともいわれており、一人勝ちの状態になっています。趣味の分野を超え、産業分野へも進出し始めています。

<動画1:ドローンの歴史> 

 

 

ドローンの種類

歴史の話を押さえていただいたあとで、ドローンの種類について整理したいと思います。(軍事用のドローンについてはここでは割愛します)

一般的に使われているドローンは、大別すると下記のような区別ができるかと思います。

<図1:様々なドローン(UAV)>

 

200g未満のものは「模型航空機」、200g以上のものは「無人航空機」と呼ばれます。

ホビー用途ではどちらも使われますが、産業用途では200g以上のものがほとんどです。
ただし、最近では200g未満のものも軽量・小型のものも産業用途として注目されていますので、今後ウォッチしておくと良いかもしれません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか? 歴史の話を踏まえた上で、全体を俯瞰することで、また理解が深まったのではないでしょうか。
今回のまとめです。

・ドローンという言葉の語源は、イギリスの軍用機「Queen Bee」がきっかけ。
・民生分野ではDJI社が世界シェア7割とも8割ともいわれている。
・200g未満のドローンは「模型航空機」と呼ばれている。

さらに詳しく知りたい方は、下記の<お勧め書籍・資料> を読んでみてください。新しい発見がいくつもあると思います。

次回は、ドローンの消耗品について紹介する予定です。

<お勧め書籍・資料>
無人航空機システム(ドローン)の歴史と技術発展 , 国立研究開発機構 久保大輔
トコトンやさしいドローンの本 , (一社)日本UAS産業振興協議会 , 日刊工業新聞社

<関連連載記事>
ドローン初心者は何から始めるべきか?① ~プロポの選択と練習~
ドローン初心者は何から始めるべきか?② ~ドローンを理解しよう~
ドローン初心者は何から始めるべきか?③ ~ドローンを飛行原理を知ろう~
ドローン(UAV/UAS)概論 #6:ドローンの歴史 , TDR (Takayama Drone Research)

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Takayama
高山誠一/高山ドローンリサーチ株式会社 代表。無人移動体に関する人材育成・コンサルティング・研究開発・安全管理を行う。 2013年 SIer(システムインテグレータ)に入社、SEとして複数の企業システムの安定稼働を支える。 2008年 航空測量会社に入社、主に自治体向けのシステム構築の傍、AWSをいち早く取り入れ可用性向上の基礎を作る。UAV測量の技師として測量業務にも従事、UAV測量講習の講師としても関東を中心に全国で講義を行った。 ドローンが空だけでなく陸海空で活躍する社会インフラとなり産業として発展することを願い、「TDR (Takayama Drone Research)」というFacebookページを個人の活動として2018年10月より開始、会社設立後の現在も毎日更新中。  JUIDA認定講師、DJIスペシャリスト、技術士(情報工学部門)、MOT(技術経営学)、測量士、第三級陸上特殊無線技師、第四級アマチュア無線技師。