マッシブなデザインが魅力的 Yuneecのドローンの特徴とは?

3月に幕張メッセで開催されて、大盛況に終わったJAPAN DRONE 2016。その中のブースでも、入り口近くに大きなブースを構え、ひときわ大きな注目を集めていたのがYUNEECのブースでした。

実物を見るとより強く感じますが、YUNEECのドローンはDJIやParrotとは違う、非常に男性的なデザインが特徴。また、どの機種にも送信機にモニターが組み込まれているため、別途タブレットやスマートフォンが不要なところがとても便利だと思います。

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モニター内蔵のTyphoon Q500 4Kのプロポ。日本語対応済。

それでは、JAPAN DRONE 2016 のYUNEECブースで展示されていたドローンの中から、気になる機種をピックアップしていきたいと思います。

Typhoon Q500 4K

出典:http://www.yuneec.com/products

4K空撮とジンバルを取り外して手持ちカメラに出来るのが特徴の「TYPHOON Q500 4K」。2014末に発表されたQ500の上位機種にあたります。

特徴は以下の通り。

  • 4K映像が撮れて15万円前後
  • 本格的なハードケース付き
  • 下のカメラを取り外して、専用の持ち手に装着すれば手ぶれ補正4kカメラとして利用可能
  • 機体とプロポが、Phantomシリーズと比べると男性的なデザイン
  • プロポに6.4inchモニターが内蔵されているため、別途タブレットやスマートフォンを装着する必要がない
  • 人を追いかける「Watch Me」機能搭載
出典:http://vanillafactory.co.jp/ja/220/yuneec-typhoon-q500-4k-%E3%81%AE%E5%8F%96%E6%89%B1%E3%81%84%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B/

日本だとSkylinkGarageで発売中で、DJI Phantom 4より少し安いです。Phantom 4が発売されてしまった今、目新しさは少なくなってしまったかもしれませんが、別途タブレットやスマートフォンを購入する必要がないところとドローン飛ばしていない時でもカメラ単体で利用できるところなどお得感もありますので、デザインが気に入ったら購入を検討されてはいかがでしょうか。

ただ一点、YUNEECのドローンで注意しなければいけないのが、DJIやParrotのドローンとは違い、日本で発売されている機種でもFPV画像の伝送に 5.8Ghz帯を使用していること。そのため、日本国内で使用するにはアマチュア無線4級等の免許が必要で、なおかつ無線局の開設手続きが必要になります。そのため、日本においては初心者や中級者というよりは上級者向けドローンと言っても良いかと思います。

Typhoon H

出典:http://www.yuneec.com/products

Intel社による衝突回避システムを実装したのが、この「Typhoon H」です。

個人の好みもあるかと思いますが、今回のYUNEECブースで一番気に入った機種です。ヘキサコプターというと無骨な骨組みだけのような機種が多い中、非常にコンパクトかつとてもスタイリッシュなデザインにまとまっています。

まだ日本で発売されていませんが、今後日本で発売される際は20万円以下の通常仕様と、22万円前後のプロ仕様の2本立てになるようです。そして、この機種もTyphoon Q500と同様に5.8Ghz帯の電波を使うようです。

特徴は以下の通り。

  • プロ仕様では、センサー+Intel製の自動回避機能付き
  • プロ仕様では、プロポも一体で収納できるかっこ良い本格的なバックパック付き
  • ヘキサコプターでありながら、Phantom 4より少し大きいくらいでとてもコンパクト(運搬時は足を折りたたんで移動)
  • ヘキサコプターのため、モーターが飛行中に突然一つ停止した場合でもある程度は飛行を続けることが可能(もちろん、操縦者のテクニックにも左右されます)
  • モーターに異常が発生した際、自動的に機体を安定させるフェイルセーフ機能付き
  • その他、Typhoon Q500 4Kについている機能はほぼ装備

TORNADO H920 drone

出典:http://www.yuneec.com/products

最後に紹介するのは、本格的な業務用ドローン「TORNADO H920 drone」です。日本円で40万円程度のようですが、業務用としての本格活用を想定しているようです。

JAPAN DRONEで展示された機種には、PANASONIC製のカメラをYUNEECがカスタマイズした無骨な専用4kカメラ「TORNADE CGO4」が搭載されていました。

前述の二機種と違って、デザインもかなり無骨な感じです。煙突みたいな上部の突起が変わっていますね。


各機種のスペックをまとめると以下のようになります。

  Typhoon Q500 4K Typhoon H TORNADE H920
重量 1700g 1800g  4990g
バッテリー 5400mAh 3S 11.1V LiPo 4s 14.8v LiPo  LiPo 6s
飛行時間 25分  25分  24分
引用元 http://www.yuneec.com/

使用周波数の関係で日本で使用するには少々敷居は高いものの、とても魅力的なYUNEECのドローン。日本ではSkylinkGarageなどで取り扱われています。

まだTyphoon Hは国内正式発売がされていませんが、(2016年5月初旬現在)、同じ中国のDJIのライバルメーカーとして、今後も魅力的な機種を次々と発表していくのではないでしょうか。YUNEECの今後の動向に期待しましょう。