同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムのAPI仕様書を公開

NEDO、日本電気株式会社、株式会社NTTデータ、株式会社日立製作所、株式会社ゼンリン、一般財団法人日本気象協会が、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムのAPI仕様書を公開しました。

これは福島県と南相馬市、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力の元、南相馬市復興工業団地内の「福島ロボットテストフィールド」(福島県南相馬市 ・浪江町 )における相互接続試験の環境整備に向けた取り組みの一環で、APIを利用することにより、NEDOプロジェクトに参画していない国内外のドローン事業者でも、福島ロボットテストフィールド内で運航管理システムとの相互接続試験を行うことが可能となります。

今後、7月26日にAPIのテストツールを公開し、同時に福島ロボットテストフィールドで API の説明
会を行う予定。また、8月30日には運航管理システムのサーバーを稼働させ、福島ロボットテストフィールドで相互接続試験を行える環境を整備する予定とのこと。

運航管理システムAPI提供webサイト
https://drone-trafficmanagement.jp/

運航管理システムのAPIについて

今回の取り組みは、運航管理システムのうち、ドローン事業者により運用される「運航管理機能」が、「運航管理統合機能」や「情報提供機能」と通信を行う部分のAPIを公開するもの。

「運航管理統合機能」により、他のドローン事業者と飛行計画やリアルタイムの飛行状況および飛行禁止空域など、空域の安全に関する情報を共有するサービスを利用することが可能となります。また、「情報提供機能情報提供機能」により、ドローンを安全に運航するために必要な地形、障害物、飛行規制エリアを含む3次元地図情報や、福島ロボットテストフィールドに整備されている気象観測装置のデータを利用したリアルタイム風推定情報報などの気象情報を入手することが可能となります。

これらの情報はドローン事業者間で同一の情報が提供されるため、福島ロボットテストフィールドでは、情報の差による誤認識が発生しない運航管理システムの相互接続試験が可能となります。