ドローンといえば、空撮、測量、点検など様々な分野において使われてきておりますが、今回はアメリカ連邦航空局の協力のもとオハイオ州にて実験された、運送会社UPS社のドローンデリバリーについてご紹介します。
UPS社のドローンデリバリーの仕組み
UPS社が実験をしているドローンデリバリーの仕組みはとてもユニークです。上記は実験の概要を説明する写真で、白線が配送車両の動き、白い破線がドローンの動きを示しています。左上の白線と破線の始点からドローンを離陸させて後述の方法で家の前で荷物を引き渡し、その間にドライバーはトラックを運転しています。
この取り組みは、通常の運送では各家庭に運転手が直接荷物を持っていき受け取り主に渡すところを、ドローンを用いて家の前まで自動配送することで、労力削減に繋げることを目的にしています。また、ドローンを飛行させている間に配送車両を移動させて次の目的地へ少しでも移動させることで、配送の効率を上げています。
受け取る際はどうするの?
受け取り主が荷物を受け取る方法はとてもシンプルです。まず、発送が決まったら、UPS社のトラックから端末で経路の設定、配送通知、荷物をドローンに載せる作業をします。次に、荷物をドローンに載せた後に、発送通知を受取人に送ります。ここまではUPS社が行い、受け取り主は、配送通知がアプリに来た後に自動でドロップされた荷物を受け取るだけ、といった流れになります。なお、荷物は自動的にドロップされるため、受取場所はある程度広い場所が前提となっております。
いつか日本にも導入されるのではないかと、楽しみですね。