2017年2月14日、ドローン(UAV)による測量・管制システム事業を展開するテラドローン株式会社(以下、テラドローン)は、太陽光発電関連事業者向けに下記のサービスパッケージの提供を開始しました。ドローンと最新技術の組み合わせにより、太陽光発電に関わる一連の業務のコストカット・高品質化の実現を目指します。
【EPC業務向け】レーザー搭載UAVによる用地取得時測量
導入メリット
・用地取得を簡易化
近年、未開発の平地域の減少により、山林域でのメガソーラー開発が進んでいます。テラドローンのレーザー搭載UAVは、山林域での正確な測量を実現。用地取得のための正確な地表データを提供し、より効果的な意思決定をサポートします。
・樹木の下の地形も計測可能
従来の間接的な写真測量では計測が困難であった、樹木が生い茂っているような環境下でも、レーザーを用いた測量により樹木下の地形の正確な計測が可能になります。
・密度が高いデータを取得できる
従来の写真測量と異なり、地表マーカーを置く必要がなく直接計測可能なため、短時間での計測を実現します。また、比較的低空を飛ぶドローンを使うことで密度が高いデータを得ることができます。
【O&M業務向け】赤外線カメラ搭載UAVによるホットスポット点検
導入メリット
・O&M費用全体のコストダウン
地上からの赤外線調査に比べ、一度に広範囲を点検できるため調査費用の削減につながります。また、パネル面の汚れや雑草などによる影の影響箇所を細かく特定でき、メンテナンスの効率化・計画的な保守運用が可能となります。
・利益損失の防止
従来の点検では分かりづらかったパネルの不具合の早期発見および対処を実現、発電量低下を防止します。パネル1枚単位での不具合を発見できることにより、発電量低下の原因が明確化され、素早い対応を実現します。
加速する太陽光発電のニーズに向けて
2016年のパリ協定による再生可能エネルギー推進に向けた世界的な動きの加速や、固定価格買取り制度(FIT)改正による保守・点検の徹底により、太陽 光発電所の建設・維持業務のニーズは日々高まっています。この流れを受け、テラドローンでは太陽光発電所のEPC業務向けにレーザー搭載UAVを用いた森 林測量、O&M業務向けに赤外線カメラ搭載UAVを用いたホットスポット点検業務の提供を開始しました。
上空からの赤外線カメラ映像の取得が可能となり、地上からでは撮影しにくい/できない箇所を一度で、かつ広範囲にわたって調査できるため、診断調査時間の大幅な短縮を実現します。