流行というものはジャンルを問わず若者達の視点から時代背景を映し出すようなものです。
まだ年号が昭和だった頃、男子の誰もがこぞってバイクに跨っていました。この頃の女子はワンレンボディコンまたはオリーブ少女ですね。時代が平成に移り変わる頃、弾けもしないのにギターを買う男子が急増しました。この頃の女子はヘソ出しアムラーですね。
一般的に目につくような主流はファッションであったり言葉遣いだったりするのですが、それとは別に「ちょっと斜に構えた男子中高生がハマっている流行」という意味では上記のようなものになると思います。
いつの時代にもそういった男子中高生が考える流行とは女子の考えるそれとはかけ離れたものです。モテると思って買ったバイクやギター、女子から見たら嫌いを通り越して何の興味もないモノです。
もうおわかりですね。「男子中高生が喰いつきそう」で「女子に興味のないモノ」は現代においてドローンであり、密かなブームになるのではないかというコトです。
「ちょっとまて、今どきの女子は趣味としてデジイチ持ってるじゃん、空撮にも興味あるんじゃね?」と思った方、これは大きな間違いです。彼女たちの大半(全員ではありません)は「一眼レフのカメラを持っている」というファッションとしての側面のほうが強いのです。こういった勘違いから男子と女子の溝は深まっていくものです。
そして男子中高生は「今デジイチ女子が流行ってるなら一歩先を行くドローンでの空撮でモテるんじゃね?」と思うものです。もちろんモテるワケがありません。時代が変わってもこの構造は何ら変わらないのではないでしょうか。
ドローンを使って空撮写真を撮り、それをスマホに入れておけばいつでも女子に見せるコトができます。その時おそらく「わぁすごーい」と言ってもらえるでしょう。ですが、そこでドヤドヤとドローンの話をしてしまったらアウトです。
まれに「じゃあ今度一緒に撮りにいく?」といった展開になるかもしれませんが、それでもそこまでです。その女子がドローンを買うまでには至りません。理由はいろいろとありますが「可愛くないから」とか「機械は苦手」といったところでしょうか。
……あ。機能度外視で見た目が可愛いドローンは売れるかもしれませんね。もちろん部屋に置いておく用の可愛い台(充電機能付き)もセットで。機能としてはホバリング状態での上昇下降とヨー方向の回転だけでもお手軽な空撮には必要十分でしょう。青文字系の雑誌で特集してもらいたいものです。と思って検索してみたらピンクの可愛らしいドローンは売ってるようですね。
とにかくモテない男子中高生がモテようとして失敗する要素満載のドローンです。何かのキッカケで爆発的に売れるかもしれません。そうなれば価格も安くなり、技術ももっと進歩していくでしょう。となるとドローンを応援する本サイトとしては男子中高生の皆様に「ドローン買おうぜ!」と強く主張したくなります。