こんにちは!丸川です。今年も残すところあと数日となりました。ドローンの進化もさることながら、時間の経過は本当に早いですね。今年は〈立場〉を大きく変え、個としてドローン業界に携わる最初の年でしたが、人脈や新たなチャレンジの機会も拡大し始め、良いスタートが切れたように思います。
さて、今回は「丸ちゃんが選ぶ 2018 年ベストドローン」ということで、
「MAVIC 2 ENTERPRISE」
をあげさせて頂くことにしました。まだ発売前のプロダクトではありますが、選出に至った〈思い〉の部分を綴りたいと思います。
防災への貢献に期待
今年は、関西圏・中部圏と身近な場所で災害が多く発生し、私の地元も大きな被害を受けたこともあって「防災」というテーマに非常に関心が高くなった1年でした。特に「初期対応における捜索や誘導の重要性」を一段と理解できたように思います。ドローンが防災に有用であることは明白で、強力な捜索ツールとして一部現場への導入が進む一方で、オペレーション面での課題がまだまだ大きい印象をもっていました。「MAVIC 2 ENTERPRISE」の登場によって、これらの課題解決が進み、ドローンの導入を本格的に検討し始める組織や機関が増えてくると期待しています。
コンパクト設計
やはりこのポイントが、一番の〈革新〉だと思います。すでに導入が進んでいる大きめの機材と比較すれば、スペック的に不足する部分もきっとあるでしょうが、「常に携帯できて、すぐに使える」というアドバンテージは、特に初期対応の現場において非常に大きいと思います。
誘導を強力にサポート
機体上部に拡張ポートが設置され、スピーカー、ライト、ビーコンなどが搭載できるようになりまいた。災害時、基本的に人はパニックに陥り(私がそうなりました)、どこにどう避難すれば良いか分からず、ひたすらに不安になる。これが集団で発生すれば大混乱に。もし空に目印があり、しかも人の声を通して誘導されたとしたら、相当な安心感を得ることができるのは容易に想像がつきます。
寒い場所でも安全にフライト
MAVIC 2 ENTERPRISEでは、バッテリーに「自己発熱機能」がついています。これも大きなポイント。ドローン活用は、安全にフライトさせることが大前提になるので、例えば、雪山などの寒い場所で捜索に運用する場合、この機能は大きな役割を果たします。
MAVIC 2 ENTERPRISE DUALの発表
つい先日、DJIから「赤外線カメラ」が搭載された MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL が発表されました。ドローン × コンパクト設計 × 赤外線カメラ。すごいですよね。赤外線カメラの場合、現場レベルによって「使える使えない」が分かれると思いますが、それでも防災へのドローン導入を加速してくれるはずだと期待しています。
さいごに
来年は、防災に限らず、ますますドローンの産業利活用が加速すると思います。個人的にも行政や企業への普及活動に積極的にチャレンジし、業界発展に貢献してけたらと思います。ドローン業界の皆さん、来年もどうぞよろしくお願い致します!良い、お年を!