コマツ、ドローンとエッジコンピューティング技術を利用した建設現場向けサービス「EverydayDrone」の提供を開始

株式会社小松製作所(コマツ)が、ドローンおよびエッジコンピューティング技術を利用した新サービス「EverydayDrone」を、子会社であるコマツカスタマーサポート株式会社を通じて本年5月より開始すると発表しました。本取り組みは、建設現場の課題解決のためのソリューション事業「スマートコンストラクション」の一環としてサービス提供されます。

EverydayDrone 概要

「EverydayDrone」は、自動運航する専用ドローン「Explore1」と、現場で高速にデータ処理ができるGNSSベースステーション「EdgeBox」を使い、これまで丸一日かかっていた現場の3D現況測量データ生成を約30分で完了させる新サービスです。これにより、誰でも毎日簡単にドローン測量ができ、現場の進捗管理に大きな進化をもたらします。

「Explore1」で撮影した写真データは、現場に設置された「EdgeBox」に転送され、不要物などが除去された3D現況測量データが生成されます。この3D現況測量データはLANDLOGプラットフォーム上へアップロードされ、直ちに閲覧可能となります。また、スマートコンストラクションアプリにデータを転送し、前回の測量データと比較することで、施工した切土量・盛土量を確認することができます。ドローンによる測量は現場全体を短時間でカバーするため、多数の建機や人が作業する施工現場でも、工事全体の施工進捗管理および土量管理を日々簡単に行うことができます。

「Explore1」と「EdgeBox」について

「Explore1」は、DJI社製MATRICE100をベースにSkycatch社により開発されたEverydayDrone専用機で、離発着や飛行ルート設定が自動化されるほか、標定点(GCP)も不要となり、簡単かつ素早くドローン測量を行うことが可能です。また、「EdgeBox」は、GNSSアンテナとRTK(リアルタイムキネマティック)を利用して自らの位置情報を取得することができ、現場のどこにでも設置可能です。さらに、高精度SfM(Structure from Motion)処理機能とハイスペックGPUを搭載し、点群生成や不要物除去といったデータ処理を高速で行います。また一回の充電で12時間使用可能な高性能バッテリーを装備し、現場での使用に適した耐久性も備えています。