EDACが高知県総合防災訓練にてドローンによる上空からの避難者情報および現場状況の実証を実施

一般社団法人EDAC(イーダック)が、「Hec-Eye(ヘックアイ)」と連携したドローンを活用して、「RESCUE REQUEST(レスキューリクエスト)」に表示された避難者および要救助者の人数や現場状況の把握を行う実証を実施したと発表しました。

今回実証を行ったのは、2019年6月9日に高知県主催で実施された県防災訓練。当日は、南国市および香南市のサテライト会場2地点で同時にドローンを飛行させ、双方の現場状況や避難者情報を市の防災担当者が相互的に確認。

本実証を通じて、複数現場で同時多発的に被害の発生が想定される災害において市町村を跨いだ連携が望まれることを考慮した時に、複数の遠隔地でリアルタイムに位置情報と映像を共有できるサービスおよび緊急時でも単純かつ迅速に行える情報発信手段の有用性が高いということを確認できたとのこと。

Hec-Eyeについて

「Hec-Eye」はリアルグローブが、EDAC監修のもと開発した、ドローン等からの取得情報を地図上に集約し共有するプラットフォームで、総務省の「平成27年度補正予算IoTサービス創出支援事業」の採択案件を通じて構築されたリファレンスモデル(成果物)を核として開発されたサービスです。救急医療・災害対応分野での活動支援や業務効率化を目的として開発され、現在は鳥獣害対策や観光分野等も含めたより広い分野で活用されています。

「Best of Japan Drone Award 2019」では、ソフトウェア部門の最優秀賞に選出されています。

RESCUE REQUESTについて

「RESCUE REQUEST」は、難燃加工を施した不織布と、濡れても使える油性チョークを使用し、雨天や水中等の状況でも避難状況を上空に向けて知らせることのできるシートです。救助活動に従事されている方の「こういう物があればいいのに」という現場の声から生まれた「RESCUE REQUEST」は、素早く簡単に使用できるため、災害時の限られた時間のなかで迅速な情報伝達を行うことが可能です。高知市内の学校・自治体・企業・福祉施設・マンション管理組合等や、298カ所の津波避難ビル・タワーに導入されています。