ドローンクルーズ:ナガンヌ島でクジラを追う 沖縄・ナガンヌ島(Vol.2)

今回の記事は、前回のナガンヌ島近海でのクジラ空撮の続きです。 クジラを空撮する上で注意事項をまとめてみました。

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自分の位置の把握の仕方

クジラの出現位置に行く前に、自分が今どこにいてどちらを向いているのか、分からなくなることが往々にしてあります。大海での船上空撮を経験すると分かりますが、ほぼ360度海原です。目標とする景色が無いため、位置や向きをモニターで把握することか極端に難しくなります。

もし、自分がどこにいるか見失ったら、まずは自分の乗っている船を探します。船がどのように見えているかで、機体の位置と向きを知り、クジラの位置を把握するようにします。

グループでクジラを撮影する際の心得

いくつかの条件にもよると思いますが、主に離陸と着陸のタイミングの関係で、我々グループは同時に飛ばせる機体を3機までとしました。
そうすると、自分以外の2機が同じ空域を飛ぶ可能性があるということになります。

事前に、誰がどの高度を飛ぶかを決め、飛ばしている際にも常に自分の高度を仲間に伝えるようにしましょう。

3機いるなら、高度は3段階

10m、20m、30mといったように、高さを分けて、互いができるだけその高さを守るように飛行します。これで、互いの機体の激突やニアミスを回避できます。
また、さらには飛ばしていない他のメンバーは、目視でパイロットをサポートします。
3機がそれぞれ誰の機体かを瞬時に判断することは、これはこれで難しいですが、補助者は常に注意喚起を心がけるようにしてください。

クジラのブロー(潮吹き)には注意

よもや撃ち落とされることはないとは思いますが、それでもブローは7〜8mは上がると言われています。1番高度の低いポジションを飛行している機体は、ブローの直撃はないとしても、しぶきを浴びることは必至。海水のしぶきは乾くと塩が付着します。これが機体や、特にカメラ、ジンバルの性能に大きく影響してきます。
船上での作業は余裕がないことがほとんどですが、機体を着陸させたら、ウェットティッシュなどで機体表面を拭くなど、船上でできる可能な限りのメンテナンスはした方が良いです。

次のフライトまでに

機体のメンテナンスとともに、次のことを準備します。
バッテリー交換
SDカード交換
NDフィルターの交換(必要があれば)

他機種と同時に飛ばす時の注意

Phantom4 V2は、他の画像受信に影響を及ぼすほど強く干渉します。
できれば、V2を先にバインドさせ、その後他機種が、チャネルを選択して安定した電波を受信するように設定しましょう。
この順番が逆だと、V2がバインドした瞬間に、画像が途切れ、最悪は機体未接続となります。

もし機体との未接続が長く続いたら

まずは、その状態になったことを周囲に告げます。船を止めてもらい、仲間の機体を回収します。
そこまでに回復していればいいですが、それでも画像が受信できていないようであれば、目視と耳で探します。
リターントゥホームは設定していないので、フェールセーフがかかった場合、設定した高度でホバリングしているはずです。それを、残りのバッテリー容量も考慮してギリギリまで探します。

クジラ空撮に最適な業者にお世話になる

このような船上でのドローン空撮を安全に行うためにも、ドローン空撮とクジラ空撮に長けた業者に船とクルーをお任せすると安心です。
今回、私たちはシーフォックスさんにお世話になりました。
沖縄近海の海域と、クジラの生態を知り尽くし、さらにドローングラファが指導してくれるシーフォックスさんのような業者は、大変心強い仲間です。

次回は、ナガンヌ島での過ごし方と撮影ポイントです。

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Tooru Kusakari
1990年からPC・UNIXベースのシステム設計・開発技術者としてスタートする。 ソフトウェア販売・マーケティングを習得し、国内ITコンサルティング企業に転職。 流通・小売、製造、地銀等のITコンサルティング、プロジェクトマネジメントを実践。 現在はこれまでの経験を活かし、新規事業創出・企画者育成、イノベーター育成・事業承継支援等を行っている。 2017年4月にドローンに本格的に取り組む。 2017年5月デジタルハリウッドロボティクスアカデミードローン専攻を卒業。 国土交通省の「無人航空機の飛行に関する許可承認書」を取得。 2018年には、DJIスペシャリスト、JUIDA認定講師の資格を取得。 現在、全国の空撮現場や、ドローンを教材にした人材育成分野の現場に多く携わっている。