DJIが産業用高性能ドローン「MAVIC 2 ENTERPRISE」を発表

ドローン最大手のDJIが、産業用高性能ドローン「MAVIC 2 ENTERPRISE」を発表しました。ドローンを活用して業務に革新を求めるビジネスユーザーを対象にした同製品は、全国のDJI Enterpriseの正規代理店で11月上旬からの販売を予定しています。

http://www.dji.com/mavic-2-enterprise

「MAVIC 2 ENTERPRISE」4つの特徴

では、このMavic 2 Enterpriseにはどのような特徴があるのでしょうか。操作性と安全性の観点からまとめてみました。

・コンパクトかつパワフルな機体
折りたたみ式のコンパクトなデザインでありながら、その撮影機能は非常にパワフルです。12MPの高解像度な撮影性能と3軸ジンバルを搭載し、滑らかな映像撮影が可能となります。最大飛行時間は約31分、最大速度は72km/h。静かで効率的な飛行を実現します。

・直感的なデザインと操作感
Advanced Pilot Assistance System(APAS:高度操縦支援システム)により、自動で前方および後方の障害物を検知、回避。経験の少ないパイロットでもベテランのようにドローンを操作することができます。
光学2倍ズームとデジタル3倍ズーム機能でクローズアップ映像の確認も容易にでき、危険な場所の特定や作業が困難な場所での点検をサポートします。

・空域の安全を確保
操縦者の状況認識を強化し、空域の安全性を高めるAirSense技術を搭載しています。機体と一体型のADS-B信号の受信機を使用して、近くにいる航空機やヘリコプターの情報をパイロットに自動で警告し、「DJI PILOT」アプリから位置警告をリアルタイムで表示します。これにより、過密した空域や複雑なオペレーション(山火事の鎮圧や災害復旧、インフラ設備監視など)でも安全性を提供します。
さらに、データのパスワード保護や、正確な位置と時間情報を即座に特定できるタイムスタンプ機能など、セキュリティ面の安全も確保。どのようなオペレーションでも活用できます。

・拡張ツールで幅広い業務に対応
「DJI PILOT」アプリを介して操作できるDJIアクセサリーを機体に装着することにより、ユーザーは空中からの通信や新しい作業方法の開発が可能となります。
ドローンが映像ツールとしての役割を越えて、カスタマイズできるプラットフォームに進化することで、空の生産性をさらに向上させられます。

こちらの動画はMavic 2 Enterpriseに追加のデバイスを装着して実際の業務に活用している「イギリス警察-人命救助」です。
ラウドスピーカーで遭難者に口頭でのメッセージを伝えたり、スポットライトで現場を明るく照らしたり、安全かつ確実な捜索・救助を遂行しています。

 

人命や財産を守る重要なミッションへの活用が期待できる

安全性と高度な性能を両立したMavic 2 Enterprise。その機能と安全性は、消化活動や人命救助などの緊急事態への対応やインフラ設備調査などの重要な仕事への活用が期待されます。

地域社会への貢献のため、全国に先駆けて消防・防災分野どドローンを活用してきた焼津市防災部地域防災課の鳥澤 佑介氏は「Mavic 2 Enterpriseは携帯性に優れ、高い機動力をもって現場の状況を確認することができます。また、光や音声を届ける追加デバイスによる被災者や捜索者への呼びかけや情報伝達といった活動を、より安心、安全に遂行することができると期待しています。」と述べています。

Mavic 2 Enterpriseの登場は、困難かつ重要な業務に革命をもたらすことでしょう。