【ドローン活用アイデア】バンドヴォーカルのギター

出典:https://twitter.com/BryanStars/status/518053181398712320

筆者は普段は音楽家として生活をしております。また、趣味でバンドもやっております。本記事はそんなところからの発想です。

人によってそれぞれだと思うのですが、筆者にとっての「普通のバンド」とは「ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボード」の5人編成だと思っています。ところがギタリスト出身のヴォーカルだったりすると、自身でもギターを持って歌いたいと思う方が多かったりします。

普段はギタリストだけがギターを弾き、アレンジの都合でたまにヴォーカルもギターを弾く。この「弾いてないギターを持ってる」という状況がどうも好きになれないのです。あくまで個人的な見解なのでそれがカッコいいという人の気持ちもわかりますが。

出典:http://www3.ocn.ne.jp/~f.go/photokan007.html
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そこでドローンの登場です。このドローンにはギターを吊るすヒモ(できれば透明)が付いているものとします。ヴォーカルは普段は普通に歌っていて、必要な時だけステージの上からギターが降臨してくるという演出です。おそらくまだ誰もやっていないのでインパクトは絶大でしょう。

ココまでなら「ステージの上から普通に吊るせばいいんじゃね?」というコトになってしまいますが、ドローンを使うとさらにロックな演出も可能です。

普通に吊るした場合、ヒモの先端にフックを付けてそこにヴォーカル用ギターを吊るすコトになります。そうでないとギターの位置を動かせませんからヴォーカルは直立不動でのプレイを強要されてしまいます。なのでギターを抱えたら吊るしていたフック等を外して自由に動き回るワケです。この時点でもそんな人は見たコトないのですがそこは気にしないコトにします。

出典:http://www.rickspringfield.us/library/images/concert/throw.html
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さて、この方法だと弾き終わったギターをどうするか、という問題が発生してしまいます。吊るしてあるフック付きのヒモを再度下ろしてギターを撤収するというのはあまりスマートな方法とは言えないでしょう。ギターストラップと絡まったりしたら大変ですし。

ですがヒモ付きドローンなら吊りっぱなしでも大丈夫です。常に上空にいるコトができます。具体的にはプレイヤーが振り回すので、それに対処しつつ水平飛行を維持するだけでいいと思います。ストラップも不要になるので絡まる心配もありません。

出典:http://guitaristindia.com/tag/guitar-lovers-in-delhi-india/
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そしてココからが大事なところ、弾き終わったギターの撤収です。

古来よりロック業界ではギターを壊したりするパフォーマンスが存在します。ですが楽器を大事にする者にとってこれは絶対にできないコトでしょう。とはいえ何かインパクトのあるコトはしたい。中途半端なコトをしても「ギターを壊す」ほどじゃないと「日和ってる」と言われかねません。

しかしドローンに吊られたギターなら過激かつ安全です。上記の通り吊られっぱなしなので、弾き終わったギターはそのまま客席上空に投げ捨てればいいのです。そのままギターは上空の闇(客席後方のオーディエンスが入れない場所等)に消えていくのです。コレはカッコいい!

出典:http://www.rickspringfield.us/library/images/concert/throw.html
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その後にまたギターを弾くような場合は客席後方からギターがカムバックしてくる、という演出もかなりのインパクトがあるのではないでしょうか。ドローンやギターにLEDやスモークを内蔵しておけば確実に注目されます。

オーディエンスに危険が及ばないようにするには安全対策や操縦技術はとても大変だと思いますが、実現不可能ではないと思います。曲のテンポが変動しないライヴで動きを決めておけば自動操縦でもイケますね。

筆者はそんな日が訪れるコトを夢見て超軽量ギターの設計を妄想しつつ日々を過ごしております。