ドローンが墜落してしまう原因はさまざまですが、代表的な墜落の原因はいくつかのパターンに分けられます。そのパターンを知り、回避策を講じることで、ある程度墜落のリスクは避けることができます。
そこで今回、「ドローンを墜落させてしまうよくある5つの原因」をまとめてみました。
1:基礎的な操作スキル不足
ネットで調べてみると、ドローンを買ってすぐに街中で飛ばし始める人をちらほら見かけます。ドローンの機種にもよりますが、自分の思った通りに飛ばせるようになるまではそれなりの練習が必要になります。
また、機体が流されてしまったり、機体の向きが意図せず変わってしまったり、操作ミスで急上昇や急下降してしまった時など、思ったように操縦できずにパニックを起こすことがあります。
空中で静止する、思った方向に曲がる、などの基本操作はもちろんのこと、飛行が乱れた時のリカバリングができるようになるまで、何度も何度も練習しましょう。最初は広くて安全な敷地で、高度1メートル〜5メートルくらいの範囲で十分な練習を積むことをオススメします。
2:無理な飛行をする
ドローンは飛行中の外部衝撃に非常に弱く、特にガードを付けずに飛ばした場合、わずかに羽に接触しただけで制御を失い墜落してしまいます。建物に接近し過ぎる、葉が生い茂る木のそばを飛ぶ、電線の近くを飛ぶ、など少しでも接触の可能性がある無理な飛ばし方は絶対に止めましょう。遠くから見ていると大丈夫のように見えても、ちょっとした風や操作ミスで簡単にぶつかってしまうものです。
また、建物やその他物影にうっかり隠れて見えなくなると制御しようにもできなくなります。ドローンを飛ばす時は見通しの良い場所を選び、ましょう。
3:風にあおられてコントロールを失う
最近はある程度の風でも安定飛行するドローンが出始めてきておりますが、風あるとないとでは操作難易度が全く変わってきますので、少しでも風が強い日は飛行を控えましょう。
また、風は高度によって向きや強さがめまぐるしく変わりますので注意が必要です。地上にいると風がないように感じても、上空では強い風が吹いている、ということもあります。少し高度を上げただけで突風に煽られて制御を失い墜落する、という事例が後を絶ちませんので、専門知識がある人以外は低い高度で楽しむようにしましょう。
4:電波をロストする
ネット上でも数々の報告が上がっておりますが、ある程度の距離まで飛ばすと、突然電波をロストして制御できなくなってしまうことがあります(多くの場合、予兆がある訳ではなく突然制御できなくなります)。GPSを使って自動で帰還してくれる機種もありますが(それでも過信は禁物です)、電波をロストしてしまうと、その場で制御を失って墜落する可能性が一気に高まりますので、あまり遠くまでは飛ばさないようにしましょう。
5:電池切れ
実は意外と多いのがこれ。ドローンを操縦しているとついつい時間を忘れて長時間操縦してしまいます。機種にもよりますが、電池残量が少なくなると、手元まで戻ってこれなくなったり、その場で制御を失ったりと、墜落のリスクが一気に高まります。飛行距離や高度にもよりますが、飛行可能時間の半分を経過したら、帰還の準備を意識し始めた方がいいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
結局は、
- 十分に操作の練習をしてから飛ばす
- 自分の腕を過信せず無理な操縦はしない
- 気象条件が悪い日は飛ばさない
- 高いところや遠くまでは飛ばさない
- 余裕をもったフライトを
という当たり前の話を守りましょう、という話になってしまいますが、当たり前のことを守ることが安全につながっていきます。日本のドローン業界を健全に発展させていくためにも、皆さんでルールを守りながら飛行を楽しみましょう。