長時間飛行も可?エアロセンスとZMPがドローンを有線給電する「自動巡視システム」をスタート

エアロセンス株式会社(以下エアロセンス)と、株式会社ZMP(以下ZMP)による、自動運転車と有線給電を利用したドローンの巡視システムの取り組みがスタートしました。

ドローンはバッテリーの制約により長時間の飛行が困難なこと、通信規制により長距離のリアルタイムデータ伝送が困難なこと、主にこの2つの理由から長時間の巡視業務は困難とされていました。

この2つの課題を解決するために、エアロセンスとZMPは地上電源とドローンを有線で繋ぐ技術を開発。

 

https://www.zmp.co.jp/news/pressrelease_20170421?lang=jpより

さらに自動運転が可能なZMPの「RoboCar」と組み合わせることで、地上と空の両方から自動巡視することを可能にしています。

警備やインフラ管理のリーティングカンパニーと連携!

今後エアロセンスとZMPが目指す市場は、長時間にわたる飛行の安全性が求められるインフラ管理や警備などの領域。リーディングカンパニーと連携を図りながら、ドローンを活用した効率的な巡視業務を実現していきたいとしています。

自律型ドローンと自動運転車による巡視が可能になるとすれば、より効率的で確実な巡視につながることが期待されます。

有線での充電には障害物との接触など、リスク管理が問題となるはず。有線によるドローンの長時間飛行が実現することは、産業用ドローン普及の1つの技術になりうるかもしれません。

*エアロセンス株式会社

ソニーとZMPの合弁会社として、2015年8月に設立。ソニーの技術を活かした産業用ソリューションを提供。

*株式会社ZMP

ミッションは「Robot of Everything 人が運転するあらゆる機械を自動化し、安全で、楽しく便利なライフスタイルを創造する」①ADAS(先進運転支援)、自動運転技術開発用プラットフォームRoboCar®シリーズ及びセンサ・システムの開発・販売②移動体メーカ(自動車、商用車、建設機械、農業機械、物流搬送機器、屋外作業機械等)向け自動運転等の開発支援、実験代行RoboTest®③物流支援ロボットCarriRo®の開発・販売などの事業を手掛ける。