国内全ドクターヘリが動態管理システムを導入 次はドローンへの搭載を目指す

株式会社ウェザーニューズが、佐賀・大分・熊本ドクターヘリに対し、運航動態管理サービス(Flight Watch)を開始したと発表しました。これにより、国内全52機のドクターヘリ運航管理室においてリアルタイムな飛行位置情報の把握が可能になります。

ウェザーニューズが開発した動態管理システム「FOSTER-CoPilot」は、機内持ち込み型のシステム。平常時からドクターヘリのリアルタイムな飛行位置と気象情報をあわせて確認することができるため、安全性や効率性の向上が期待できます。

2011年東日本大震災時、東北上空に多数の救援機が到着したものの、無線を使った連絡方法では山を越えると通じないことから空域調整や運航管理が難しく、現場が混乱するという課題がありました。そういった背景を受けて、そこで航空機の位置情報と気象情報をあわせて把握できる機内持ち込み型ヘリコプター動態管理システム「FOSTER-CoPilot」が開発されました。

近い将来、ドクターヘリと同じ低空域を飛行するドローンが増加する中で安全運航を確保していくため、「FOSTER-CoPilot」のドローンへの搭載や有人機・無人機を網羅的に監視できる運航管理システムの実用化を目指していくとのこと。