センチメートル級の超リアルタイム測位が可能に! スペースリンクが高性能測位受信機を発表

測位受信機とその応用システムの開発を手がけるスペースリンク株式会社(本社:神奈川県藤沢市、以下「同社」)が、センチメートル級の超リアルタイム測位を可能とする高性能測位受信機「3周波マルチGNSS受信機(以下、同製品)」を発表しました。
ロケットや人工衛星の測位受信機において豊富な採用実績をもつ同社。長年培ってきたその高度な測位技術とノウハウを活用し、高精度なリアルタイム測位を実現しました。

測位精度はセンチメートル単位、リアルタイム性は約10倍

「3周波マルチGNSS受信機」は、3つの異なる周波数帯の測位信号をとらえて測位します。そのため世界中のほとんどの周囲衛星をカバーでき、どこででも高精度な測位が可能となります。
測位間隔は独自の信号処理・測位演算技術により最大0.1秒に1回。従来の測位受信機と比べて約10倍のリアルタイム性を実現しました。

ローコスト&柔軟なカスタマイズ

基礎研究から製品化開発まで一貫して同社で行ってきたホワイトボックスかつ純国産であることも、同製品の大きな特徴のひとつです。測位応用システムを含めたカスタマイズやチップ化への対応などのカスタマイズをローコスト・短期間で行うことができるため、生産性の高い開発が可能になります。

ドローンの自律飛行への活用に大きな期待

同製品は、政府が掲げる「地理空間情報高度活用社会(G空間社会)」構想における様々なニーズに対しての利活用が想定されています。特に、ドローンの自律飛行においては高精度の測位が期待されます。
目印が無い三次元空間など、絶対位置が極めて重要とされるシチュエーションにおいて高速で飛行するドローンの測位に高いリアルタイム性と安定性が要求されるのは言うまでもありません。
そのほかのユースケースとして、自動車・自動運転、航空管制・航空宇宙などが挙げられます。

11月よりサンプルモデル供給開始、2019年春期より3周波対応モデル販売開始

2018年11月よりサンプル品として、評価用ベーシックモデルとなる「準天頂衛星+RTK対応2周波マルチGNSS受信機」の供給が開始されました。
そして2019年春には、「準天頂衛星+RTK対応3周波マルチGNSS受信機」の販売開始が予定されています。

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DRONE MEDIA編集担当。編集プロダクション、出版社(ゲーム攻略本を担当)を経て、現在株式会社令和コンサルティングに勤務。 著書『経営コンサルタントの一生使えるExcelグラフ術』(秀和システム社)。 ゲームと動物大好き。ヒョウモントカゲモドキ&2匹の亀と暮らしています。 ドローンについてはまだまだ初心者なので、DRONE MEDIAを通じてみなさんと一緒に成長できればと思っています! イベント等で見かけた際はぜひ声をかけてくださいね。