近年ますます注目を集めるドローン。本メディアの読者の中にも「そろそろ一台買ってみようかな…」と思っている方は多いのではないでしょうか。 しかしながら、「どのドローンを買ったらいいのか」「買う時に注意することは何か」「買った後どうすればいいか」などなど、発展途上のジャンルなだけに悩 み事が多いことも事実。 そこで今回、DRONELIFE.com が公開している記事を元に、「ドローンを購入する時の5つのチェックリスト」を作成しました。また、2016年3月現在の最新情報を元に記事を一部追加しました。
1:予算を設定しましょう
出典:http://www.dumblittleman.com/2011/06/30-easy-ways-to-save-money-and-no-you.html
初 めてのドローン購入となると、「そもそもどんな機種があるのか」「機種が多すぎて何を選んでいいかわからない」「失敗したらどうしよう」などなど、たくさんの不安が頭をよぎるはずです。そこで、まずは「ドローンにいくら出せるか」という、失敗しても諦めがつく予算を設定してしまいましょう。
~最初に買うなら 200g以下のトイドローンがオススメ~
初めから数万円の高価な機種を買うと、いざ落としてしまった時のダメージが非常に大きいです。
最初は数千円~二万円前後で、法律の制約の少ない200g以下の機種がおすすめです。
また、200g以下の軽量機種は墜落させてもダメージが少ないです。
ただし、いわゆるドローンらしい素晴らしい空撮画像は期待出来ないので、そこのところはご容赦のほどを。
超小型ですが非常に安定しているParrotのミニドローンシリーズや、定番のHubsanの最新型 X4camplus等があげられます。
また、MJX X800FPVがヘキサコプターということもあり、なかなか楽しいミニドローンでオススメできます。
この辺りの小型の機種は、安定装置がほぼついていない機種が多く、非常に操縦が難しい場合がたまにあります。ただ、ドローンとは何か、というのを知るのには良いと思います。
尚、日本国内で買う場合はちゃんと「技適マーク」を付いている機種を買わないと法律違反になってしまいます。Amazonやオークションには「技適マーク」がついていない機種も多いので注意いたしましょう。
※詳しくはリンク先の記事を御覧ください
また、ドローンの操縦方法でMODE1 MODE2という用語が出てきます。
どちらを選ぶかは好みなのですが、MODE2を採用しているドローンが最近は多いです。また、ある程度の高級機になるとどちらかの操作方法を選ぶことができます。
~中級機も悪くはない~
先日、発表されたばかりのParrot BEBOP2のような5万円以上するドローンになると、強力な安定装置が装備されていて、指を離してもその場にそのまま浮くことができます。後述のPhantomほどの画質は望めませんが、非常に面白いドローンです。
ただ、この辺りの機種になると、今の日本では航空法の制約を受けて、飛ばせるところが非常に限られるのでご注意ください。(首都圏や大阪の都市部の屋外で無許可で飛ばすとほぼアウトです)
~定番中の定番、DJI Phantom~
いわゆる「ドローンで綺麗な空撮画像を撮りたい!」という目的があって、20万円程度のお金をご用意出来る方でしたら、定番のDJI Phantomシリーズがおすすめです。
ユーザーも非常に多いため、何かあった時の情報がすぐ入手できるのも良い点かと思います。
最新型のPhantom4は自動障害物回避装置等もついて、非常に素晴らしい機体ですが、まだ20万円でお釣りが少し来るくらいとちょっと高価です。
出典:http://www.wsj.com/articles/phantom-4-review-djis-new-drone-outsmarts-bad-pilots-1456848437
旧モデルのPhantom3でもかなりの性能を持っていて、かなりの画質の空撮画像を撮ることが出来ます。
こちらは数十パーセントオフとかなり安くなっているので、15万円程度の予算をお持ちの方はこちらでも良いかもしれません。
Phantom3はProfessional、Advanced、Standardと別れています。Standardは8万円前後と非常に安いですが、安定装置が少なかったり、その他性能の制約が多々ありますので、あまりオススメできません。
さらに旧型のPhantom2もまだ新品で流通しています。悪くない機体ですが、カメラが別売りということもあり、さすがに今から買うのは余程安くないとちょっと難しいかもしれません。
2:目的を確認しましょう
人によって、「空撮をしたい」「操縦を楽しみたい」「お手軽に飛ばしてみたい」などなど、目的はさまざまなはずです。先ほど設定した予算の範囲内で、自分の目的に合いそうな機種の目ぼしをつけてみましょう。
この辺りの機種が目的ごとのオススメとなります。
「空撮をしたい」・・・DJI Phantomシリーズ Phatomほどの画質でなくても良いならParrot Bebopシリーズ
「操縦を楽しみたい」・・・Parrot Bebopシリーズ、※その他トイドローン各種
「お手軽に飛ばしてみたい」・・・Parrot mini Droneシリーズ 航空法の規制がない場所だったらPhantom,Bebop等の飛行安定装置がついているドローン。
※トイドローンは安定装置がついていないものがあり、操縦が非常に難しいですが、逆に面白さにもつながっています。BebopやPhatomのような大型、かつ高価なドローンのほうが操縦が遥かに簡単だったりします。
3:安全な操縦方法を学びましょう
ド ローンは人々の生活を豊かにするポテンシャルを持った素晴らしいプロダクトですが、一歩間違えれば人に怪我をさせてしまう危険性もあります。まずは、安全なドローンの操縦方法の基礎知識を学びましょう。
先に200g以下のトイドローンで操縦を覚えるのも良いですね。
パソコンにつなげるラジコンシミュレーターを使って、ひたすらコントローラーの操作方法を覚えるのもオススメです。
最近は雑誌の特集やムックなどの入門書籍が多数販売されておりますので、ドローンを購入する前に一度ご覧になることをお勧めします。また、購入後は保険に入ることも強くお勧めします。
4:法規制を知りましょう
ドローンと法規制は切っても切れない関係にあります。まずは、近場でドローンを飛ばしても良い場所はあるか、飛ばす時はどこに許可を取ればとればいいか、何メートルまで飛ばし得よいか、などなど、最低限の情報は調べておきましょう。
日本でも2015年12月より航空法が改正されて、200g以上のドローンについて無許可で飛ばしていい場所、時間、飛行方法が国によってはっきり規定されるようになりました。
簡単に言うとこのような感じになります。
・都市部・人口がたくさんいる地帯で飛ばしてはいけない
・夜間に飛ばしてはいけない
・無許可でドローンから物を散布してはいけない
5:修理の方法を確認しておきましょう
初めてドローンを飛ばすとなると、最初のうちは頻繁に墜落させてしまうもの。当然のことながら、墜落するとドローンは破損します。そこで、破損した時のリカバー方法を事前に調べておくと、いざ墜落してしまった時に慌てずに済みます。特にプロペラは最も破損しやすいパーツなので、スペアを購入しておくことをお勧めします。
私たちのお勧めは、まずはお試しで200g以下の小型のドローンを購入し、室内または屋外の安全なところで、最初は数メートル程度の高度で練習 し、少しずつ上位機種にステップアップしていくやり方。
ここ数年で数千円から数十万円まで多種多様なドローンが発売されていますが、いろいろなドローンを いじってみて、自分のお気に入りの一台を見つけてみてください。
<Pick Up> http://dronelife.com/2014/06/27/5-tips-buying-a-drone/