ラジオコントロールモデルの製造・販売を手がける京商株式会社(京商)は、2017年7月29日~30日の2日間、MEGA WEB トヨタシティショウケース(東京都江東区)にて,「KYOSHO 第1回ドローンレーサーイベントin MEGA WEB」を開催しました。今回のイベントでは、DRONE MEDIA代表として筆者が29日のレースに参戦。会場の様子などについてお届けします。
ドローンレーサーイベントとは?
KYOSHOドローンレーサーイベントは、京商が発売した「ドローンレーサー」による公式レースと、同製品の体験会や操縦技術の講習を行うという企画で、今回が初の開催となります。会場では製品展示会も行われており、ドローンレーサー各種機体の購入や、新発売となるボディパーツ“b-pod”をチェックできます。
公式レースの開会式では、京商の鈴木 明久社長が「ドローンレーサーは、前進・後退といったドローンの飛行原理について深く着目した製品となっており、空撮ドローンとは違うノウハウや面白さを含んでいる。今回のイベントに参加された方には、その面白さを存分に体験してほしい」と、挨拶しました。また、ドローンレーサー用ボディ“b-pod”のデザインを担当した根津孝太氏が、その魅力についてアピールしました。ほかにも、サプライズゲストとしてドローン芸人でお馴染みの谷+1。(たにプラスワン)氏が登場。会場を大いに盛り上げました。
初心者でも安心!
体験会やドローンレーサースクールも実施
会場では、レースと並行してドローンレーサーの体験会が随時行われました。夏休みということもあってか、親子で来場する方が多く、初めてのドローン操縦体験を一緒に楽しんでいる様子でした。また、製品体験会では物足りないという参加者を対象に、京商スタッフが講師を勤める「ドローンレーシングスクール」が実施されました。参加者は、公式レースと同じコースを使って操縦テクニックの基礎を習得し、2分間の周回レースを行う卒業検定の合格を目指します。卒業検定では2組に別れてレースが行われ、第2レースでは小学生の参加者が上位を独占。老若男女が平等に競い合えるという、ドローンレーサーのコンセプトが証明される形となりました。
総勢32名が参加!
第1回ドローンレーサーオフィシャルレース
初開催にも関わらず、オフィシャルレースには32名がエントリー。b-podのデザイナーである根津孝太氏や、当日行われたレーサースクールの卒業生も参戦し、終始激しいバトルが展開されました。
参加者は3~4名ごとのグループに振り分けられ、2分間の周回レースを行う予選に参加します。予選の総合順位によって決勝の組み合わせが決定されますが、参加者全員が決勝レースに参加できるため、予選で下位になってもレースを勝ち上がっていけば優勝を目指せるという仕組みとなっています。決勝レースの上位4名で行われるグランドファイナルは5分間の周回レースとなっており、操縦技術はもちろん、高い集中力が求められます。また、レースとは別に、イラストレーターのアラブルカ氏が参加機体のデザインを審査する“コンクールド・エレガンス”も実施されました。
“b-pod”デザイナー、根津孝太氏へミニインタビュー
Q. 新発売となる“b-pod”ですが、従来製品と比較して、どのような変更を意識していますか?
A. レースへの没入感を高めるようなコンセプトを提案しました。たとえば、パイロットダミーをボディに搭載することで、自分がドローンレーサーを操っていることをより実感しやすくなるようにしています。また、自動車のデザインで培った経験から、LEDの光を拡散させるヘッドランプやテールライトを取りいれ、G-zeroシリーズとの差別化を図りました。
Q. ドローンレーサーのFPV(一人称視点)操作への対応は予定していますか?
A. 現段階では未定ですが、FPV操作へ対応することで、新しいレース体験を提供できると思います。ドローンレーサーでのドリフト操作をFPVで体験したらどうなるかなど、面白そうですね。
Q. 京商のドローンレーサーについて、今後参画される予定の企画はありますか?
A. 機体そのものではなく、ドローンレーサーを使った遊び方を提案してきたいと考えています。ドローンレーサーは機体底面にセンサーを内蔵しており、これを利用して障害物を設置したコースでのレースができるのではないかと考えています。
「競う楽しさ」を思い出させてくれるホビー
ラジコンカーのようなプロポを見たときは、はたして完走できるか不安になりましたが、レース参加を経た今では、ドローンレーサーが非常に優れた操作性をもつ製品であることを実感しています。
高度を一定に保つことができるため、機体の移動に集中しやすく、ステアリングを模した操作桿により直感的な旋回操作が可能です。また、機体とプロポをリンクさせるバインディングや、LEDの発光色を変更させる操作についても、マニュアルに沿って簡単な手順で行うことができ、今回のような体験会やスクールでレクチャーを受ければすぐに習得できます。
ドローンレーサーには、普段の生活で忘れがちな「競う楽しみ」を、老若男女を問わず共有できるという魅力があります。筆者も思わず取材を忘れてしまいそうになるほど熱中しました。
世代を超えてハマれるアクティビティを探している方は、ドローンレーサーをチェックしてみてはいかがでしょうか。
■「KYOSHO 第1回ドローンレーサーイベントin MEGA WEB」公式リザルト
※リンク先、左欄の“順位表”から確認
http://www.myrcm.ch/myrcm/report/jp/34874/195870(7月29日 土曜日)
http://www.myrcm.ch/myrcm/report/jp/34875/195872(7月30日 日曜日)
■問い合わせ先
・京商株式会社
http://rc.kyosho.com/ja/