先日公開した「JUIDA 一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会 第2回定例セミナーレポート」の続きをお伝えします。

前回のレポートはこちら。
第1回
第2回

平成27年3月18日、東京大学にて開催された、一般社団法人 日本UAS産業振興協議会 千田泰弘副理事長の講演に参加してきました。今回はセミナー中盤、世界のドローンメーカーについて解説いただいた内容をレポートいたします。

世界のドローンメーカー

DJI(中国) http://www.dji.com/ja

ホビーの世界では圧倒的なマーケットを持つ。 2014年の売上は、年間300-400億円規模。 2006年に香港学生寮で生まれ、現在の従業員数は3,000人クラス。 ホワイトハウスに落っこちたドローンも、DJI社製Phantom。

3D ROBOTICS(米国) http://3drobotics.com/

売上は年間1,000万ドルを超す。 200人以上の従業員、3,600万ドルの資本金。 メキシコから無一文同然で越境入学していたミュノス氏が、 WIREDのクリスアンダーソン元編集長と出会ったところから始まる。

PARROT(仏) (写真) http://www.parrot.com/jp/

元々、スマートフォンとタブレットに対応する 一般向けの製品、自動車向けハンズフリーキット、 音響に特化したワイヤレス製品を作り出す延長線上で、 無線技術に対応するドローンを開発。

千田氏によると「上記の3社で、世界のマーケット 80%を占めていると言われている」そうです。

続いて、世界の注目ドローンメーカーについて解説いただきました。

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MICRO DRONES(独) http://www.microdrones.com/en/home/

25kg以下のドローンに特化。2006年以来、1000機以上を販売。 3kgを載せて、45分飛べるドローンを2014年に発売。 DHL parcelcopterのプロジェクトにも参加。試用機を提供。

Amazon(米) http://www.amazon.com/b?node=8037720011

イギリスのケンブリッジに世界から技術者を集め、 ドローンを開発。現在は、第9世代まで進んでいるとの情報も。 また、他のドローンメーカーと共にロビー活動を開始。

Google(米) https://m.youtube.com/watch?v=cRTNvWcx9Oo

2014年、プロジェクトGoogleXとして、 ドローンの実証実験をオーストラリアで実施。

Facebook(米) https://m.facebook.com/zuck/posts/10101322049893211

携帯基地局代わりに太陽光で長時間飛行するドローンを飛ばし、 高度2万メートルで人工衛星と光リンクで結ぶ実験を行っています。

DHL parcelcopter(独) http://www.dhl.com/en/press/releases/

北海沖のユースト島へ薬やその他緊急に必要とする商品の配達を行う実験。 将来的に、遠隔地や人口の少ないところへの緊急配達のオプションとして期待されています。

ニュージャージー州飛行訓練学校(米) http://www.myaerotrainer.com/

AeroTrainerはドローンで脈拍や体温、スピードを把握し、 脳震盪、心臓などのスポーツ傷害を防止するために支援しながら、 選手自身のパフォーマンスを高めるために役立つ情報を収集しています。

Malou-tech(仏) https://m.youtube.com/watch?v=LaymgxkPhyc

無人航空機を空中で網をかけて、 捕まえるドローン。夜間、瞬時に自動で動けます。

XACT MAPS(米) https://vimeo.com/86810214

2014年 ロードアイランドに創業。 LIDER技術により1秒間に70万ポイントを捕捉。瞬時に3Dマップを作ります。

ACCUAS(カナダ) http://www.accuas.com/

ステレオカメラ搭載。誤差2cm(衛星の10倍以上の精度)で測量可能。 コストと正確性から人工衛星がカバーしていた部分のビジネスがスイッチされうる可能性が高い。

SILENT FALCON(米) http://www.silentfalconuas.com/Silent-Falcon.html

2015年から量産開始。特殊なカメラを開発し、ソーラー電池で6-12時間の航空が可能。

NOVADEM(仏) http://www.novadem.com/

2006年以来、民間および軍事市場向けの無人偵察機を製造しています。 パラシュート、ローターシールドなどオプションが多く、様々な場所での使用に対応可能。

Cyphyworks(米) http://cyphyworks.com/robots/parc/

アイロボット共同創業者であるヘレン・グレイナー氏が2008年、飛行ロボットを開発する会社として起業。フィラメントで電力と指示信号の両方を供給できる特許を持っています。

デルフト大学(オランダ) https://m.youtube.com/watch?v=y-rEI4bezWc&t=96

AED無人機で12km四方をカバー。時速100kmで飛び、1分以内に緊急時の 心臓停止の現場に到着すれば、飛躍的に蘇生率が高まると予測されます。

Flyability(スイス) http://www.flyability.com/

UAEで行われたドローンコンテストで、50数か国、 800種類以上の中から優勝したスイスローザンヌ大学出身者が創業。 衝撃を吸収する球体が特徴。

CybAero(スウェーデン) http://www.cybaero.se/

APID 60は、ミッションに応じて50-200kmの行動が可能で、中国税関で監視用に採用されました。 トレーラーや小型トラックで輸送されるくらいのサイズ感ですが、それでも50kg運べます。

次回は、アジア地域のドローンメーカーについて、お伝えしていきます。