株式会社エンルートラボが、豪GNC Solutions Pty Ltd社とドローンで使用するEKF(Extended Kalman Filter:拡張カルマンフィルター)の開発で提携したと発表しました。
EKFは、カルマンフィルターを、非線形モデルに適用できるよう拡張されたもので、ロボットや、ドローンの自己位置推定を行うのに有効な技術です。
自己位置の把握をGNSS(GPSなど)のみに頼るこれまでのシステムでは、マルチパスなどの影響から自己位置を読み違え、暴走などの結果を招いていました。EKFを活用することにより、GNSS、IMU(慣性計測装置)、LIDAR(レーザー距離計)などの複数センサーから総合的に自己位置を推定できるため、ドローンのより安全で正確な運用を行う事が出来るようになります。すでにエンルートラボでは、EKFを用いたシステムでドローン運用をしており、今後の機能向上のため開発提携をしたとのことです。
一例として、EKFを使うことにより、GPSを使用して飛行するドローンが、橋梁の下に入ってGPS測位が満足にできない状況下でも暴走する事なく一定時間飛行を継続することを可能としています。