遠隔操作ロボットとして

出典:http://nge.jp/2015/03/05/post-97547

もともと筆者はR/Cヘリを飛ばしていたため、ドローンについてどうもR/Cヘリの進化系のような印象を持ってしまっています。しかし、ドローンにはロボットとしての側面もあります。

今のところドローンは、日本が誇る二足歩行ロボや、あの有名なお掃除ロボのように、それ単体で自分で考えて自律飛行するコトはできません。しかしながら、外部機器(PC等)に人工知能(たとえば自動操縦等)を用意して、そこからの指令をドローンに指示して行動させるコトはできます。

ここで、既にある技術をいくつか使ってのちょっとしたアイデアを思いつきました。

まず、大型のドローン1台と、小型のドローン2台を用意します。大型のドローンはいくつかの表情を掲示できるような機構と、声を伝えるためのスピーカーを備えた「顔ドローン」とします。「顔ドローン」は目を表す部分だけを備えた、軽くて簡単なものでも充分だと思います。小型のドローン2台はアーム的な機構を備えた「手ドローン」として、右手用と左手用に2台配置します。

Drone-Robotic-Arm-9
出典:http://www.futuristspeaker.com/2014/09/192-future-uses-for-flying-drones/

コントローラ側は通常の移動(3台同時に動かす必要がありますが、技術的にはさほど難しくないでしょう)がまずできるものとします。さらに、「顔ドローン」の表情コントロールと、「手ドローン」のアームコントロールが出来るコントローラーがベストです。

通常の移動は従来の技術があるので特に問題はないものとします。

前述の通常コントローラーでの操作に加え、このような操作を思いついてみました。顔認識の応用で、操縦者の顔の表情をそのまま表現するような、「顔ドローン」の表情コントロール。また、操縦者の手の動きをキャプチャリングして「手ドローン」の相対位置やアームのコントロール。

もしかすると、パッと見、人型ロボットにも見えるのではないでしょうか。

例えば、小規模な会議室でのプレゼンでプロジェクタを使うような場合、背面投影のシステムはなかなか用意できません。そのため、通常のシステムでスクリーンを指さして説明すると、どうしても自分の影ができてしまいます。このような場合、レーザーポインタを使うことが多いのですが、説得力が弱くなる気がする…そこでこの「顔ドローン」「手ドローン」を使ってプレゼンに説得力を持たせるのもいいかもしれません。

また、TVの取材なんかでも顔出しNGの方々(警察や探偵さんの取材等)では、自分の代役として使ってみるというのもひとつの手です。昨今の画面全部がモザイクになっているような状態よりはるかに伝わりやすいのではないでしょうか。

そんな実用的な使い道はともかく、こんなのが飲み会でフワフワ浮いてたら面白いと思いませんか。もしリアルな顔を表示できるなら、あらかじめその顔にフィルタをかけておけばプリクラマジック状態での合コンも可能です。酔って赤くなったりもしません。潰れて醜態を晒すコトもありません。女子にはうってつけです。回収をどうするかは悩みどころですが。

「それってTV会議でよくね?」という意見もあるかと思います。たしかにそうでしょう。でもそれは「今現在の技術では」だと思うのです。今後ドローンが進化して「昔あったTV会議なんて今使えないよなー」「全然伝わらないもん」といった意見が出てくる可能性もあるのです。

もしかすると、それはドローンではなく別の何かかもしれません。そして、そのような新しい技術がどう進化していくのかは、現状では予測するのが精一杯で、実際どのように世界が進化するのかわからなかったりします。しかしながら、新しい技術やその進化を、試行錯誤して考えたり、行動に移したりする人がいるから技術は進歩する、というコトはわかります。

というワケでこのくだらないアイデアもどこかで活かされるコトを願っております。