エアロネクストとACCESS、産業用ドローンソフトウェア事業において業務提携

次世代ドローンの機体制御技術を開発する株式会社エアロネクストと省メモリ性に優れたモバイルソフトウェア技術を核としたITソリューションを提供する株式会社ACCESSが、産業用ドローンの自律飛行制御ソフトウェアの開発とドローンデータサービス基盤の構築に向けた戦略的業務提携契約を締結したと発表しました。

今回の業務提携により、エアロネクストとACCESSは、「ドローン前提社会の実現」と「新しい空域の経済化」というビジョンを共有し、「4D GRAVITY®」をはじめとするエアロネクストの革新的なドローンのアーキテクチャと、幅広いITソフトウェエア分野における先進の技術力と豊富な実績を有するACCESSによるドローンの自律飛行制御ソフトウェアを融合させ、産業用途を大きく広げる、高付加価値な次世代のドローンの創出を実現していくとのこと。

宅配専用ドローン「Next DELIVERY®」

本提携の第一弾として、エアロネクストとACCESSは、パートナー企業である農業機械メーカーの小橋工業株式会社(以下、小橋工業)と共に、「4D GRAVITY®」を搭載した量産機となる、宅配専用ドローン「Next DELIVERY®」の開発を行います。「Next DELIVERY®」は、荷物を傾けない水平輸送を可能し、従来のドローンでは難しいとされる、医療や精密機器の輸送、食事のデリバリーなど、ドローン宅配が可能となります。

「Next DELIVERY®」の量産機開発に伴い、ACCESSは、自律飛行制御ソフトウェア技術を、小橋工業は量産試作用ドローン本体を、それぞれ開発し提供します。3社は、年内に試験飛行を重ね、2020年1月以降には、実証実験を経て商用化を目指しています。

エアロネクストの2019年度の歩み

エアロネクストの「4D GRAVITY®」は、UAV(Unmanned aerial vehicle、無人航空機)における機体の構造を根本的に見直し開発したもので、従来のドローンでは実現できなかった安定性、信頼性で産業用ドローンの用途範囲を大きく拡大します。エアロネクストでは、既に水平輸送用ドローン「Next DELIVERY®」、次世代産業用ドローン「Next INDUSTRY®」等、様々な産業用途を想定した「4D GRAVITY®」搭載の産業用ドローン『Next』シリーズの原理試作を複数種類発表しています。

エアロネクストは、今後の「4D GRAVITY®」搭載の産業用ドローンの商品化・量産化に向けて、国内では本年2月に小橋工業との業務提携を、3月にはVAIO株式会社と共同で産業ドローンの量産化に着手することを発表しています。また6月には中国の大手産業ドローンメーカー2社、深圳市科比特航空科技有限公司(MMC)と深圳智航無人機有限公司(SMD)と戦略的提携を行うことを発表するなど、複数の経路で「4D GRAVITY®」搭載の産業用ドローンの供給が可能な体制を構築しています。