ドローンの利用を推進する一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が主催する2月23日のセミナーで、経済産業省の産業機械課の佐脇紀代志課長の講演がありました。
ドイツのインダストリー4.0やアメリカのIoTと同じような文脈で、日本では「ロボット革命」を提唱して官民一体となった様々な取組みを実施しているのですが、佐脇氏によると、その中でも特にドローン産業に期待しているとのこと。
実際に、橋梁などのインフラの点検や自然災害の現場対応など、空を飛ぶことができるドローンだからこそ活躍できるフィールドは多々あります。つい最近も、ドローンが伝書鳩になって、孤立した被災地から安否確認のメールを届けるという実証実験がありましたが、このようなニュースを目にすることが今後増えていきそうです。
また、このような新たな取組みの実証試験や性能評価を行うことができる場所として、福島のイノベーション・コーストに設置する予定のロボットテストフィールドの構想についても紹介され、会場の参加者からは多くの質問が寄せられていました。
3月24日に開催されるジャパンドローン2016でも佐脇課長の講演が予定されているので、日本のドローン政策の最新動向や産業活用に興味ある方は参加されてはいかがでしょうか。
日本は産業用ロボットの分野では出荷額や稼働台数ともに世界のトップですが、一方で、人間とコミュニケーションするロボットの先進国でもあります。
犬型ロボットのAIBO や人型ロボットのPEPPER が生まれた日本で、202X年に空飛ぶ鳥型ロボットに進化したドローンが登場し、空を飛ぶ相棒として私たちの生活を大きく変えてしまうかもしれません。
ロボットの文脈の中で活躍するドローンについても、今後レポートしていきたいと思います。