農業ドローンはいま何ができる?
日本では、農薬・肥料散布やセンシングを担う農業ドローンの導入が定着してきました。農林水産省は、散布用ドローンの販売台数が近年3,000〜4,000台/年で推移し、ドローンに適した登録農薬数も着実に拡大していると公表しています。導入メリットは「作業時間の短縮」「山間部や急傾斜地など人が入りにくい場所での軽労化」などです。
散布=「液体移送×噴射制御」だから、洗浄にも転用できる
農薬散布の本質は液体の移送と適切な噴射。この技術セットは、高所や人が近づきにくい場所の“洗浄”にも転用できます。実際、海外/国内では外壁・ガラス、ソーラーパネル、風車タワーの洗浄にドローンを用いる事例が増えています(風車はAeronesのロボット系、外壁はKTV Working Drone系など)。これらは高圧水や温水・洗剤を安全に対象面へ届ける点で共通し、足場や高所作業車の削減・停止時間の短縮・安全性向上が狙いです。
ケルヒャー×スカイコードの「空飛ぶ高圧洗浄機」

2025年5月、ケルヒャー ジャパンとスカイコードが、ケルヒャーの高圧洗浄機をドローンと組み合わせる「空飛ぶ高圧洗浄機」の社会実装に向け業務提携を発表。主力ドローンに装着できる噴射ノズル用アダプター、スクール/運用マニュアルを含む形で普及を進めています。ユースケースはビル外壁、太陽光パネル、雪下ろし補助、雑草除去、文化財保全など。横浜「ベリーニの丘」での初実演や、NHKによる牛舎屋根洗浄の現場紹介も行われています。
導入の効果
- 高所作業の安全性向上(足場やブランコ作業の削減)
- 工期短縮・コスト削減(連続噴射で段取り回数減)
- 環境配慮(温水除草など薬剤レスの選択肢)
- 文化財やランドマークの保全(低侵襲での洗浄実績)
農業ドローンの“次の当たり前”へ
散布という機能を持つ農業ドローンは、洗浄という市場にも自然に接続できます。ケルヒャー×スカイコードの取り組みは、プロ用高圧洗浄機の性能を空へ持ち上げる実装モデルとしてわかりやすく、外壁・パネル・雪・雑草・文化財など多様な現場での“安全・省力・高品質”を後押しします。まずは現場要件と法令遵守を軸に、これからのドローンの進化に注目です。










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