いま始める「農薬ドローン」——導入の要点と機体選び

農薬ドローンとは?

農業用ドローンのうち、農薬・肥料・粒剤などを上空から散布できる機体を指します。近年はペイロード(搭載量)や自動航行、レーダー・ビジョンなどの安全機能が強化され、大規模圃場から中小規模まで選択肢が広がっています。

“いま”の主力機を知る

① 大容量・面積重視(大区画の一斉散布に)

DJI AGRAS T50

DJI AGRAS T50
  • 容量:液剤 40L/粒剤 50kg
  • 特徴:同世代のT25と操作系が近く、大量散布に強い点が強調。
  • 向く場面:広い圃場、補給回数を減らしたい運用、短時間で処理量を出したいとき。
  • 価格:1,867,800円(税込)
  • 参考https://ag.dji.com/jp/t50

XAG P100 Pro

XAG P100 Pro
  • 容量:最大積載50kg、散布幅 最大約10m
  • 特徴:粒剤/液剤ユニットの切替、折りたたみ構造など運用解説が充実。
  • 向く場面:超大規模面積、ワイド散布で往復回数を減らしたいケース。
  • 価格:3,080,000円(税込)〜
  • 参考https://www.xa.com/jp/p100pro

② 小回り・分散圃場重視(中小規模・狭小区画に)

DJI AGRAS T25

DJI AGRAS T25
  • 容量20L級
  • 特徴機体がコンパクトで小回りが利く。分散圃場や入り組んだ区画に向く。
  • 向く場面小区画が点在/進入路が狭い/設営と撤収を手早く回す必要があるとき。
  • 価格:1,593,724円(税込)〜
  • 参考https://ag.dji.com/jp/t25

事例で見る“効率化”の実像

北海道の報道では、2haを約15分で散布する現場の様子が伝えられ、既存手段比での省力化・一人作業の実例が示されています。作付や地域条件で効率は変わるものの、実運用の時間感覚を掴む材料になります。 北海道新聞デジタル
また、名寄の水田での導入記事でも、作業効率の向上導入の背景が具体的に語られています。地域紙の継続取材は“現実の使われ方”を掴むのに有用です。

まとめ

導入の要点は圃場の広さと作業動線です。大区画の一斉処理にはAGRAS T50XAG P100 Pro、分散・小区画にはAGRAS T25が適しています。運用時は航空法・農薬取締法の遵守近隣への周知散布記録の整備を徹底し、運用する必要があります。

今後は、地域内での共同運用散布ログのデジタル標準化自律・安全機能の高度化が進み、現場負担の一層の軽減が期待できます。