KDDI株式会社が、東京大学 中尾研究室、トライポッドワークス株式会社、株式会社プロドローンと共同で、次世代移動通信システムである「5G」を使ったドローンからの4K映像伝送実験に国内で初めて成功したと発表しました。今回の実験は、ドローンを活用した設備検査、農業支援、災害救助などのソリューションや撮影サービスなどのコンシューマサービスなどの実現に向けた取り組みとなります。
発表によると、プロドローン社提供のドローンに搭載した4Kカメラからの空撮映像を、5Gに対応したタブレットを通じてリアルタイムにアップリンク伝送したとともに、上空約150mから安定した4K高精細映像の伝送を確認したとのこと。実験した場所は千葉県にある東京大学の柏IIキャンパスで、サムスン電子の5G装置で構築した実験エリア。KDDIは、将来的に建物や橋梁などの検査や農作物の育成状況の確認などさまざまな分野で、ネットワークにつながるドローンからの鮮明な映像を活用したソリューションの提供が可能になると発表しています。
今回の実験の各社の役割は以下の通り。
- KDDI:本実験の実施、および5Gエリアの設計。
- 東京大学:本実験の実施、およびドローン空撮映像のリアルタイム配信における5Gの性能評価。
- トライポッドワークス:本実験におけるドローンのオペレーション、4K映像伝送支援。
- プロドローン:ドローンの開発、提供。