2026年4月14日、ZERO ZERO ROBOTICSより新製品「HOVERAir AQUA」が発表されました。
HOVERAir AQUAは、これまでドローンが苦手としてきた“水上領域”に着目して開発された新しいプロダクトです。
従来のドローンは、水面の反射や着水時の故障リスクなど、水上飛行ならではの課題を抱えていました。HOVERAir AQUAは、それらの課題に向き合い、水上でも安心して飛行できるよう設計されています。
今回は、HOVERAir AQUAがどのように水上飛行を可能にしたのか、その特徴や可能性についてご紹介します。
今まで抱えていた課題とは
ドローンの機体には安定した飛行をさせるために、さまざまなセンサーが搭載されています。たとえば、機体の進行や姿勢(傾き)を計測する「加速度センサー」や機体の回転を計測する「ジャイロセンサー」があります。さらに、カメラの画像や映像、超音波を用いて障害物を検知したり、機体の位置を測定したりする「ビジョンセンサー」や「超音波センサー」が搭載された機器も主流になってきました。
近年のドローンでは、こうしたセンサー技術によって安定した飛行が実現されていますが、水上環境では別の課題がありました。
海や湖などの水面では、光の乱反射が発生しやすく、ビジョンセンサーが正常に作動しにくくなることがあります。そのため、安定した飛行が難しいという問題がありました。
また、一般的なドローンは空中飛行を前提に設計されているため、着水してしまうとカメラやセンサー類に水が浸透して、故障してしまうというリスクも高かったのです。
水上飛行を可能にしたHOVERAir AQUAの3つの特徴

HOVERAir AQUAには、水上でも安心して使用できるよう、さまざまな工夫が施されています。特に注目したい3つの特徴をご紹介します。
①防水・耐腐食・浮体構造

HOVERAir AQUAは水上での使用を前提に設計されており、防水や耐腐食に関する技術が15種類以上採用されています。
たとえば、重要なセンサー部分には水が浸入しにくい密閉構造が採用されていて、水面で安定して浮かぶ設計になっています。
また、水を吸収しにくく、塩害にも強い複合的な素材を使用しているほか、ナノコーティングによって優れた撥水・防錆性能を実現しています。
特に注目したいのは、水上からそのまま離着陸ができる点です。浮き輪のような可愛らしいデザインでありながら、浮力の高いフレーム構造によってそれを可能にしています。
万が一、荒波で機体がひっくり返ってしまった場合でも、自動で姿勢を戻すことができるのも優れた特徴のひとつです。
②水上環境に最適化された制御

水上スポーツには、サーフィンやSUP、カヤックなどさまざまな種類があります。
それぞれ動き方や姿勢が異なるため、撮影方法にも工夫が必要です。
HOVERAir AQUAには10種類以上の飛行モードが搭載されており、各スポーツに合わせた撮影が可能です。
またドローンを操作するために必要な送信機を使わなくても、身体に装着したコントローラーを自動で追尾してくれる機能が搭載されているため、スポーツを楽しみながら自然な映像を撮影できます。
コンシューマードローンとして初めて「ミリ波レーダー」が搭載されており、ドローンと水面との距離や角度などを検知し、その時々の波の高さや水面の状態を考慮し、安定した飛行が可能になりました。
③AI自動追尾によるハンズフリー操作

HOVERAir AQUAには「Light house」と呼ばれるウェアラブルコントローラーが採用されています。
身体に装着して使用することで、ドローンが自動でユーザーを追尾してくれるため、アクティビティを楽しみながらハンズフリーで操作できます。
たとえば、サーフィンやカヤックなどに集中しながら、自分の動きを自動で撮影してくれるので、より自然で臨場感のある映像を残すことができます。
その他、HOVERAir AQUAに搭載されている機能
HOVERAir AQUAには、他にも水上で安心して使用するための機能が搭載されています。
・耐風性能
・10以上の飛行モード
・内蔵スクリーン
・手ぶれ補正
・軽量設計
水上は風の影響を受けやすい環境ですが、このような機能によって安定した撮影をサポートしてくれます。
▪HOVERAir AQUAをもっと楽しむアクセサリー
・ビーコン&ジョイスティック
・スマートバッテリー
・充電ハブ
・防水収納バッグ
用途に合わせて組み合わせることで、より快適に楽しめます。
HOVERAir AQUAで、広がる可能性 体験型ビジネスモデル

これまで水上アクティビティにおける撮影は、人手によるカメラ撮影や固定カメラに限られており、臨場感や自由度の面で制約がありました。しかし、HOVERAir AQUAであれば防水・浮体構造による水上運用の安定性と、AI自動追尾機能により、専門スタッフに依存せずとも高品質な映像を安定して撮影することが可能になりました。
今後、さまざまな活用方法が期待される中、ドローンを活用した自動無人空撮サービスを提供されているfly株式会社の船津宏樹さんは次のような未来を描かれています。
「たとえば、家族旅行に訪れた先のホテルで、水上アクティビティとセットになったドローン撮影サービスが提供されるような未来も考えられます。テーマパークにあるフォトサービスのように、バナナボートやカヤック、ジェットスキーなどと組み合わせることで、現地での楽しい体験を様々な角度から映像として残すことができます。そして、その映像を簡単に受け取ったり、シェアできたりする仕組みがあれば、とても魅力的なサービスになると思います。また、このような取り組みは、体験・記録・共有を一体化した新たなサービスモデルとして、観光業における付加価値となっていく可能性があります。」
このように、HOVERAir AQUAは単なる撮影用のドローンではなく、「体験そのものを価値に変えるツール」として新しい可能性を秘めています。
観光業やレジャー業界においては、体験価値の向上だけでなく、サービスの差別化や客単価アップといった面でも期待が高まりそうです。
HOVERAir AQUAは、水上アクティビティの楽しみ方だけでなく、“体験を記録し共有する文化”そのものを変えていく存在になるかもしれません。
● 撮影地:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄
● 撮影協力:ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄










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