ドローンのビジネスコンテストを7月に開催 / ドローン社会共創コンソーシアム設立レポート その2

ドローンがパソコンや自動車のように普及した社会を想定し共創していく ― こんな壮大な目標を掲げたコンソーシアムが慶応義塾大学に発足し、1月28日に記者会見が行われました。

教育における取組みはこちらの記事で

SFC研究所におけるドローン関連の研究事例

コンソーシアムで取り組む3つのテーマの2つめは研究。

ドローンがラジコンと異なる点として、実社会への応用が挙げられます。慶応義塾大学SFC研究所でも、高さ200mまでの空間を有効活用する基礎技術として、他の分野の技術と組み合わせた応用研究など積極的に取り組んでいるそうです。

会見のなかでは、

  • 空撮画像を元にした立体モデルの構成と3Dプリンタでの出力
  • 自動運転と組み合わせることでより安全な仕組みの実現

といった先進的な取組みの状況が紹介されました。

ドローン社会共創コンソーシアム設立記者会見の模様
ドローン社会共創コンソーシアム設立記者会見の模様

 

ドローンの社会実験やビジネスへの展開

3つのテーマ、最後は社会応用。

2015年は未知のハードウェアとしてのドローンに世間の注目が集まりましたが、2016年はサービス化や産業化といったソフトウェアの分野に注目が集まりそうです。

研究所員の千葉功太郎さん(株式会社コロプラ取締役Co-Founder)は、たまたまドローンの魅力を知り、個人としてコンソーシアムにかかわっているとのこと。大分県の姫島で空撮した動画を流したり、自らプログラミングしたドローンを飛ばしたりしているそうです。ドローンの魅力について熱く語る千葉さんのような先駆者が実業界の様々な分野から現れることで、イノベーションを加速していくことになりそうです。

コンソーシアムでも、ビジネスコンテストを含めたシンポジウムを7月に開催するなど、ビジネスの推進に力を入れていくとのこと。パソコンや自動車に並ぶ社会インフラになっていくドローンは、ビジネスチャンスの宝庫です。本記事を見られている方も、準備を始められてはいかがでしょうか。