ドローン初心者からのステップアップ ~その①:空撮用ドローンを買おう!~

ドローン初心者向けの新連載「ドローン初心者からのステップアップ」シリーズをスタートします。
ドローン(トイドローン)の基本操作は身につけた。そして、それ以外のドローンの機能や知識も身につけた。
さて、これからどうしよう? という方向けに、ステップアップを手助けするような連載です。
全5回にわたり、知識に加え特に「行動」を意識してステップアップを狙います。

ドローンを始めたい方なら誰もがやってみたい「空撮」ができるようになるために、具体的なアドバイスをお届けしていきたいと思います。

はじめに

ステップアップするためには、目に見える成果があったほうが良いです。
成果物がないと漫然と操縦しているだけになってしまい、飽きるのが早くなります。
その点、空撮は「写真」や「動画」といったわかりやすい成果が手に入れられるので、「もっと上達したい」という気持ちが起きやすくなります。
そのため、ドローン初心者がステップアップをしていくには、まずは空撮から入るのが良いと思います。

空撮をするためには「空撮用ドローン」が必要になりますので、予算も考えながら定番のものをいくつか紹介します。
空撮用のドローンを手に入れると、より本気になるため腕も上がりやすくなりますし、本格的なものを持っていることで一緒に楽しむ仲間も見つけやすくなります。

新機種がどんどん出ていますので、この記事もすぐに古くなってしまうでしょうが、2019年8月時点での私のオススメを紹介します。
空撮用のドローンはたくさんありますが、200g以上のドローンがオススメですが、「まずは200g未満の小さなものから初めてみたい」という方もいらっしゃると思いますので、200g未満のドローンについても触れます。

200g以上・10〜20万円の空撮用のドローン

200g以上で、予算は10〜20万円程度に抑えたいという方には「Mavic 2 Pro (DJI社製)」「Mavic 2 Zoom (DJI社製)」がオススメです。
DJI社の安定した機体は定評で、Mavicシリーズはもっとも手を出しやすい機種だと言えます。

(画像出典:DJI社のHP より)

Pro と Zoom の違いですが、前者はハッセル・ブラッド社製のカメラを搭載していて、後者は光学ズームが行えます。
カメラ本体にこだわりたい方は前者を、被写体を遠くからズームで撮影したい方は、後者を選ぶと良いでしょう。

200g以上・20万円以上の空撮用ドローン

もう少し本格的に行いたいという方は、「Phantom 4 Pro」がオススメです。

(画像出典:DJI社のHP より)

ただし、すでに入手困難となっております。

よって、この価格帯でおすすめできるのは一気に40万円クラスの「Inspire 2」になってしまいます。


(画像出典:DJI社のHP より)

この機種はカメラやレンズは別売りなので、さらに値段は高くなります。
初心者にはまだ手が出しにくい、プロ用と捉えるのが良いでしょう。

200g未満・10万円以下の空撮用ドローン

空撮ということはそのほとんどは屋外ということになります。
トイドローンでは風に流されてしまうので、やはり、それなりのものを購入しないと、最悪の場合事故につながります。

一方で、予算は抑えたい・・・。
本音はそこにあるという方も多いかと思います。

そんな方におすすめなのは、「Dobby(Zerotech社製)」です。

(画像出典:Zerotech社のHP より)

すでに発売されて2年以上経ちますが、この軽さで4Kカメラを積んでいるので、映像が綺麗です。
また、GPSも付いているので、安定したホバリングを実現出来ています。

ただし、メーカーはすでにアップデートを終えたようで、市場に出回っている在庫をあたるしかありません。
残念ながら私はDobby相当の性能をもつドローンを、見つけられておりません。

屋外での風の影響や、初心者の操縦技能を考えると、やはり200g以上のドローンを選んだほうが無難だと言えます。

オススメはやっぱりMavicシリーズ!

ここまで見たところで、トイドローンからステップアップして空撮をするための機体として購入するのにオススメなのは、やはり、Mavicシリーズかと思います。
ProかZoomかは、カメラそのものにこだわって映像というアウトプットを追究したいか、それともズーム機能でいろんな撮影して撮影そのものを楽しみたいか、で選ぶとよいでしょう。

(画像出典:DJI社のHP より)

Dobbyも悪くないですが、発売から年数が経っていてメーカーもアップデートをしていないこともありますが、慣れてくるとやはり「おもちゃ」となってしまうのは否めません。
コントローラーがスマートフォンしかない点も、本格的な空撮には不向きです。

少し前なら、MavicかPhantomかの2択でしたが、現在はMavic一択といってよい状況です。
あえて言えば、Pro か Zoom の選択が悩ましいところでしょうか。
本体だけで20万円近い出費は痛いかもしれませんが、手に入れることで得られるものは大きいです。

是非、検討してみてください。

まとめ

今回の記事のまとめです。

・空撮用ドローンを手に入れよう
・200g以上のものを購入しておくのが無難
・初心者が最初に買うなら、やはりMavicシリーズ

次回は、空撮の前に知っておかないといけない法律について解説していきます。

<関連先リンク>
Dobby , Zerotech社
Mavic 2 Pro 及び Zoom, DJI社
Phantom 4 Pro , DJI社
Inspire2 , DJI社