「PRODRONE」が産業用ドローン事業者向け全天候型基本プラットフォーム機体を発表

出典:https://www.prodrone.jp/productsold/pd6b-aw

名古屋に本拠地を持つ、日本の業務用ドローンを製造するメーカーのPRODRONE。公式HPのプレスリリースにて、産業用ドローン事業者向け基本プラットフォーム機体を発表しました。

今回発表されたプラットフォーム機体のコンセプトは「全天候型」で、用途に応じて大型・中型・小型の3タイプがラインナップされています。

 

小型基本プラットフォーム PD4-AW

https://www.prodrone.jp/productsold/pd4-aw

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雨天時のフライトが可能な全天候型小型クアッドコプター。 有線給電仕様を選択することも可能。 最大積載量が3.5kgということで、小型のムービーカメラやデジタル一眼レフの積載も可能です。 防水で水面に着水可能ということで、使用シーンが非常に広がりますね。

 

中型基本プラットフォーム PD6-AW

雨天時のフライトが可能な全天候型中型ヘキサコプターで、6枚機ならではの安定したフライトが可能。 最大積載量は5kg。別売りのビデオカメラを搭載すれば手元の送信機よりズーム操作が可能で、空撮だけでなく、点検業務などでの活用が期待できます。 そして、日本アビオニクス製の小型・軽量赤外線サーモグラフィカメラを搭載しており、ソーラーパネル点検やビルの外壁検査、インフラ検査などにも使用可能。さらにウィンチが搭載されており、山岳現場等の簡単な荷揚げ作業が可能。指定した場所へ荷物を運搬し、着陸することなく荷物を下ろすことができます。「PD6E2000-AW」はハイパワー仕様のモーターを強化した高出力タイプです。最大積載量約10kgまで対応します。
 

https://www.prodrone.jp/productsold/pd6-aw

 

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大型基本プラットフォーム PD6B-AW

雨天時のフライトが可能な全天候型大型ヘキサコプターで、天候を気にせず安心してフライトを行うことが気でます。そして、最大積載量はなんと20kg。空撮用途では映画用カメラなどの大型機材を搭載することが可能で、主に映画やCM、ドラマ等の現場にて活用できます。HPには「風の影響を受けにくく、まるで空中で三脚を使っているような安定感が特長」と記載されており、安定感のある映像撮影をウリとしています。また、中型の「PD6-AW」と同じくウインチが搭載されており、物資の運搬等にも活用が期待できそうです。

https://www.prodrone.jp/productsold/pd6b-aw

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スペック比較表

出展:https://www.prodrone.jp/productsold/pd6b-aw
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想定利用シーンが決まっていれば、おのずと小型、中型、大型のどれを選べばよいかすぐに判断できるような、比較的わかりやすいラインナップになっています。また、写真を並べてみるとわかるように、産業用ドローンながらどの機種もデザインが洗練されているのがプロダクトオーナーとしては嬉しいところ。

従来のドローンの飛行は天候によって非常に左右されやすく、特に雨天時の飛行は実質不可能となっておりましたが、今回発表された新機種はどれも防水性能を持っているのが特徴。現在の航空機や自動車、鉄道車両は防水性能が当たり前になっていることもあり、今後はドローンも防水性能が当たり前になっていくのかもしれません。

尚、PRODRONEは暗号化通信技術も研究しており、ドローン操縦電波の乗っ取りを防ぐという試みも研究中のようです。愛知県は国産旅客機のMRJの開発拠点があり、またJAXAの拠点もある、戦前から航空産業が盛んな場所です。 そのような場所を拠点に活動する、PRODRONE。 今後の展開が非常に楽しみです。