夜間に自動飛行 農薬不使用で害虫駆除を行うドローンをオプティムらが発表

佐賀大学農学部、佐賀県農林水産部、株式会社オプティムが、IT農業に関する三者連携協定による「最新のIT農業の取り組み」の経過発表会を開催し、害虫駆除や農薬自動散布を行うドローンの発表を行いました。

IT農業に関する三者連携協定とは

IT農業に関する三者連携協定とは、2015年8月に、佐賀大学と佐賀県、オプティムとで「楽しく、かっこよく、稼げる農業」というコンセプトの下、世界No.1となるIT農業の実現を佐賀から行うべく締結した取り組みです。産学官の三者による連携協定を行うことで、各々が持つ技術の融合を図り、技術開発の効率化、加速化、高度化、そして、現場技術として、生産者の方に着実に役立つ技術の開発を目指しています。

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自動で農薬散布、害虫駆除まで行える「アグリドローン」

今回オプティムが開発したのは、IT農業において有効なさまざまな機能を搭載した「アグリドローン」。拡大するドローン市場において農業分野への活用が非常に注目されておりますが、今回開発したドローンで農家の負荷を減らし、農作業の質を高めることが可能となるかの実証実験を行うとのこと。

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アグリドローンの特長

  • 自動飛行機能:設定されたルートをドローンが自動で飛行するため、オペレータの負担を大幅に軽減することが可能です。
  • カメラ切替え機能(近赤外線カメラ、サーモカメラなどマルチスペクトル撮影):ドローンに搭載されているカメラを用途に応じて切り替えることができます。
  • ピンポイント農薬散布:病害虫が発生している箇所へピンポイントで農薬を散布することで、不必要な箇所への農薬散布をせず、農作物を育てることができます。
  • 害虫駆除:ドローンに世界初(オプティム調べ)となるドローン対応殺虫器を搭載しています。害虫が活発に活動する夜間にドローン飛行を実施することで、農薬を使用することなく害虫駆除が行えます。

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