NEDO、無人航空機の新たな安全評価基準の開発に着手

NEDOが、安全な目視外および第三者上空での飛行に向けたドローンなどの無人航空機の安全評価基準の研究開発に新たに着手すると発表しました。

機体の信頼性向上や第三者に対する危害を抑制する方法を検討し、福島ロボットテストフィールドなどでの試験も踏まえた上で、無人航空機の信頼性および安全性を評価する手法を開発。さらに、環境に配慮した無人航空機の騒音対策に関する性能評価基準の開発にも取り組む方針。

本取り組みを通じて、無人航空機の安全な目視外および第三者上空飛行の実現を目指すとのこと。

本取り組みの背景

国土交通省と経済産業省が2017年9月に「無人航空機の目視外及び第三者上空等での飛行に関する検討会」を設置し、2018年3月には「無人航空機(ドローン)の目視外飛行に関する要件」を取りまとめるなど、現在、無人航空機の目視外および第三者上空飛行の実現に向けた検討が進められています。

NEDOでは、2017年度より「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」において、物流や災害対応などの分野での活躍が期待される無人航空機の目視外飛行の本格化を目指した研究開発を実施しています。具体的には、同一空域内における複数の有人航空機や無人航空機の同時運航を可能とするために、地図情報や気象情報などを参照し作成される飛行計画について、安全性や省エネルギー効率の観点も考慮した無人航空機の運航を管理する運航管理システムに関する研究開発と、無人航空機が地形や建造物、空中を飛行する他航空機などを検知し、衝突を回避する技術に関する研究開発を実施しています。