ドローン初心者は何から始めるべきか?⑦ ~ドローンの訓練を続けよう(後編)~

この連載記事では、ドローンを始めようと思っている、又はドローンスクールに通いたいと思っている、又は最近ドローンスクールに入学した人、を対象に、不安の解消や今後のお役に立てるような「豆知識」を発信したいと思います。

第1回は練習の話、第2回は理解を深める話、第3回は基礎的な知識の話、第4回は歴史の話、第5回は消耗品の話、第6回は訓練を続ける話を紹介しました。

今回は、訓練を続ける話の続きです。

操縦訓練メニュー④ スクウェア

ホバリングがある程度できるようになったら、機体を四角形に沿って操縦する「スクウェア」に挑戦してみてください。

<図:スクウェア>

 

まずは、ドローンの機首は前を向けたまま 前→左→後→右 と空中で四角形を描いてみましょう。

慣れてきたら、ドローンの機首を進行方向に向けて動かしてみてください。
機首を変えると、自分にとっての前後左右が変わりますので、「ドローンにとって右か左か」を意識して操縦してみてください。
特に、機種が自分を向いたときの「対面」の操縦は、最初のうちは戸惑うはずです。

機首が変わっても逆の方向に舵を切らないよう(逆舵といいます)に気を付けながら、練習しましょう。

操縦訓練メニュー⑤ ロングストレート

次に、少し長い距離をまっすぐ飛ばす「ロングストレート」に挑戦してみてください。
最初に設置したコースでいえば、スクウェアの時の1辺の2倍の距離になります。

<図:ロングストレート>

 

既にスクウェアができているのだから簡単、と思われるかもしれませんが、「まっすぐを保つ」というのは難しいものです。

地味ですが、これまでの2倍の距離を安定して飛ばす練習です。

一定のスピード・一定の高度を保つことを心掛けながら、練習しましょう。

操縦訓練メニュー⑥ ロングストレート

今度は機首を自分に向けて真っすぐ飛ばす「裏ロングストレート」に挑戦してみてください。

<図:裏ロングストレート>

 

機首の向きが対面なので、スティックの左右と機体の動きが逆に見えるので、慣れが必要です。
そして、長い距離を一定のゆっくりしたスピードで進めるよう、機体のコントロールをしてください。

これができるようになったら、今度は対面のまま自分から離れていく方向に飛ばすことにも挑戦してみてください。

ワンカット空撮動画で実践

ここまで訓練が終わると、「機首の向きが変わってもコントロールできる」ということが安全に行えるようになっているはずです。

そこで、前編で紹介したように「ワンカット空撮動画」に挑戦してみましょう。
「ワンカット」という手法は、わたくしのドローンの師匠が推奨している手法ですが、操縦訓練の題材にすると効果的だとわたくしは考えております。

前回身に着けた「離陸して、上昇して、下降して、着陸する」と「機首の向きが変わってもコントロールできる」を実践するだけで、「ドローニー」と言われる撮影手法が使えます。
新婚旅行で48ヵ国を旅しながらドローンで撮影し、一躍有名になったYoutube映像『ドローン片手に世界一周新婚旅行 – 空飛ぶ絶景400日』でふんだんに使われている手法でもあります。

海でも山でも、記念撮影ができます。
例えば、これは沖縄の無人島ナガンヌ島でのワンカットです。

<図:ワンカット空撮動画「セルフィードローニー」>

 

また、日本の里山の風景が最後に出てくるように撮影した映像もあります。
これは、「伊賀野の花畑」という群馬県にあるドローン練習場でのワンカットです。

<図:ワンカット空撮動画「やぐら」>

 

訓練メニューを6つきちんとできるようになっていれば、ここまで自信をもって自分の腕でできるはずです。

※飛ばしてよい場所かどうか、土地管理者の許可は得ているのか、については十分に気を付けてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
目標をもって練習したほうが上達も早いです。
そして、どんな風になれるのか・なりたいのかがわかっていると、もっと早いです。

そのためにも、今回ご紹介した訓練メニューを順番に少しずつクリアしていってみてください。

今回のまとめです。

・スクウェア、ロングストレート、裏ロングストレートと、順番に訓練していく
・ゆっくり一定のスピードで、機首の向きが変わっても逆舵を切らないようにする
・いろんな場所で「ドローニー」で記念撮影ができる

さらに詳しく知りたい方は、<お勧め書籍・資料> も参考にしてみてください。

 

<お勧め書籍・資料>
飛ぶ!撮る!ドローンの購入と操縦 はじめて買って飛ばすマルチコプター』, 株式会社 技術評論社 , 著:高橋 亨

<関連連載記事>
ドローン初心者は何から始めるべきか?① ~プロポの選択と練習~』, DRONE MEDIA
ドローン初心者は何から始めるべきか?② ~ドローンを理解しよう~』, DRONE MEDIA
ドローン初心者は何から始めるべきか?③ ~ドローンを理解しよう~』, DRONE MEDIA
ドローン初心者は何から始めるべきか?④ ~ドローンの歴史を知ろう~』, DRONE MEDIA
ドローン初心者は何から始めるべきか?⑤ ~ドローンの消耗品を知ろう~』, DRONE MEDIA
ドローン初心者は何から始めるべきか?⑥ ~ドローンの訓練を続けよう(前編)~』, DRONE MEDIA

<関連リンク>
ドローン片手に世界一周新婚旅行 – 空飛ぶ絶景400日』 , Youtube
コラム#166:UAV操縦訓練のコース作り』 , TDR (Takayama Drone Research) : Facebookページ
【ワンカット空撮動画】セルフィードローニー』 , TDR (Takayama Drone Research) : Youtube
【ワンカット空撮動画】やぐら』 , TDR (Takayama Drone Research) : Youtube

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Takayama
高山誠一/高山ドローンリサーチ株式会社 代表。無人移動体に関する人材育成・コンサルティング・研究開発・安全管理を行う。 2013年 SIer(システムインテグレータ)に入社、SEとして複数の企業システムの安定稼働を支える。 2008年 航空測量会社に入社、主に自治体向けのシステム構築の傍、AWSをいち早く取り入れ可用性向上の基礎を作る。UAV測量の技師として測量業務にも従事、UAV測量講習の講師としても関東を中心に全国で講義を行った。 ドローンが空だけでなく陸海空で活躍する社会インフラとなり産業として発展することを願い、「TDR (Takayama Drone Research)」というFacebookページを個人の活動として2018年10月より開始、会社設立後の現在も毎日更新中。  JUIDA認定講師、DJIスペシャリスト、技術士(情報工学部門)、MOT(技術経営学)、測量士、第三級陸上特殊無線技師、第四級アマチュア無線技師。