日本初の水中ドローンメーカーの株式会社FullDepthが約3.4億円の資金調達を実施

筑波大学発の水中ドローンスタートアップである株式会社FullDepth(本社:茨城県つくば市、代表取締役:伊藤 昌平、以下「FullDepth」)が、ドローン特化型VCのDrone Fundをリードインベスターとし、Beyond Next Ventures、三井住友海上キャピタルおよび筑波総研を引受先とする総額約3.4億円の第三者割当増資を行いました。今回の資金調達により、自社開発の水中ドローン「DiveUnit300」の改良ならびに増産、商品ラインナップの拡充、およびパートナーシップの拡大等を行うとのこと。

FullDepthは2014年6月に創業し、現在は日本初の水中ドローン(ROV)専業メーカーとして、「もっと手軽」に「より安全」に水中での調査や撮影が行える独自のROVを開発。2018年6月に開始したDiveUnit300を用いた水中調査サービスは、2019年4月末までに約50箇所、延べ約65日にわたり、日本全国の水中インフラや水産関連アセットの点検等に活用されています。

FullDepthによると、DiveUnit300を業務に導入いただいた顧客からは、ハードウェア自体の性能もさることながら、潜水士が潜るには危険すぎてこれまで諦めていた水中の点検ができたことや、広範囲を見渡せる音響センサーを搭載することで点検対象物等を探す時間とコストを大幅に削減できたといった点を評価いただいているとのこと。また、自社開発のウェブサービス「FullDepth Bridge」を活用し、映像を遠隔地にいながらリアルタイムに確認でき、意思決定権者が現場に行く必要がなくなったこと、各種センサデータのログが取得できることについても評価されているとのこと。

人の手で水中に投入し、水深300mまでの潜航が可能な本格ROV
DiveUnit300一式

これまでのサービス提供先一例

水中土木: 建設コンサルタント会社様、海洋土木建設工事会社(マリコン)様、潜水工事会社様
漁業関係: 水中の漁礁、定置網、養殖いけす等、水産関連のアセットを点検したい皆様
新規事業: 空のドローンに加えて水中ドローンを導入したい会社様
研究機関: 水産試験場様、海底資源等を研究している研究機関様 
エンタメ: テレビ局、水族館

引受先一覧

■Drone Fund
名称:千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合
代表者:千葉 功太郎、大前 創希
URL:http://dronefund.vc/

■Beyond Next Ventures
名称:Beyond Next Ventures1号投資事業有限責任組合
運営会社:Beyond Next Ventures株式会社
代表者:代表取締役社長 伊藤 毅
URL:http://beyondnextventures.com/

■三井住友海上キャピタル
名称:MSIVC2016V投資事業有限責任組合
運営会社:三井住友海上キャピタル株式会社
代表者:取締役社長 石上 壽一
URL:https://www.msivc.co.jp/

■筑波総研
名称:つくば地域活性化ファンド投資事業有限責任組合
運営会社:筑波総研株式会社
代表者:代表取締役 五島 裕輔
URL:https://www.tsukubair.co.jp/

会社概要

商号:株式会社FullDepth
代表者:代表取締役 伊藤 昌平
所在地:〒305-0821 茨城県つくば市春日1-2 筑波大学高細精医療イノベーション棟
設立:2014年6月
事業内容:水中ドローンの開発・製造および、ロボットサービス提供事業(RaaS)
資本金:5億6380万円(資本準備金を含む)
URL:https://fulldepth.co.jp/
Twitter:@FullDepthPR