ドローンクルーズ:西伊豆の隠れた名滝[西伊豆町・神洞の滝]

何回か、このドローンクルーズでもご紹介している西伊豆町。
西伊豆町というと夕陽の町として有名で、独特な岩場や崖、島といった海の景色に夕陽が映える様が美しく、自然と海の絶景を紹介したくなります。
しかし、この地のパフォーマンスはそんなものじゃありません。西伊豆町には是非ともご紹介したい絶景の滝があります。

安良里港からほど近い、浜川をさかのぼった山に入っていくと、その滝はあります。
「神洞の滝(じんぼらのたき)」は、西伊豆独特の地形・地質にできた岩肌を舐めるように水が流れる滝で、雄々しさや猛々しさというよりは、実にマイナスイオンの放出を感じさせる癒しの滝です。
その水流の見た目は珍しく、まっすぐ落ちてきた途中で横に屈折するという流れが、他に例を見ない景色となっています。

神洞の滝の撮影は細心の注意を

空撮するには少々厄介な場所で、まず木の高さ、数、枝の張り出し具合など、多くの障害物が随所にあって、撮りたい画角を見つけるのに苦労します。
GPSも最初はほとんど入りません。木々の枝の隙間を見つけて30mほど上げて、GPS捕捉してからの撮影が無難ではあります。
障害物センサーは、(もちろん)切ります。

岩肌をを流れる川から、徐々に滝の上方へとさかのぼって行く方が撮影しやすいと思います。(僕ができたので、腕のある皆さんなら大丈夫でしょう。)あまりカメラを俯瞰しすぎると、単なる細い小川を撮っているような絵になってしまいがちで、ある程度立体的に見える位置からの映像を探しつつ撮影します。

このような場所ですので、他の場所も同様ではあるのですが、ここは補助者の力が必要です。
機体をしっかり目視し、適切な指示をくれる補助者と一緒に撮影をしてください。特に、上方の木の枝の張り出し具合によっては、一人ではモニターを見続けることは難しいです。補助者とコミュニケーションをとって安全な撮影をお願いします。

ジンバルの角度を上方30度まで上げられる設定に

この設定は諸刃の剣です。滝は見上げるシーンも大変迫力があるため、数カットは見上げた映像を入れると効果的ですが、一方で、水しぶきをまともに受ける可能性もあり、水滴がレンズに付く頻度も高くなります。(それもまた場合によっては映像の持ち味になったりしますが)

ジンバル設定は上げられるようにしつつ、滝の近くまで来たらカメラを上にチルトして試してみてください。滝専門のクライマーでもない限り行くことのできない位置からの、見ることのできない映像を、ドローンで実現します。実にワクワクする撮影になります。

GPSに頼らない

GPS捕捉は不安定です。特に着陸時、下に降ろす際には切れる事が多々ありますので、不意な切り替えが起きて意図しない動作になる事もあります。あらかじめATTIにしておくか、あるいは切り替わっても焦らない気構えで操作してください。

では、神洞の滝の映像です。

神洞の滝

高さ 67m

※特別な許可をいただき撮影しています。

シェア
前の記事SEからドローン・スタートアップ事業推進マネージャーへ転身
次の記事ドローン初心者からのステップアップ ~その③:空撮に出かける前の練習~
Tooru Kusakari
1990年からPC・UNIXベースのシステム設計・開発技術者としてスタートする。 ソフトウェア販売・マーケティングを習得し、国内ITコンサルティング企業に転職。 流通・小売、製造、地銀等のITコンサルティング、プロジェクトマネジメントを実践。 現在はこれまでの経験を活かし、新規事業創出・企画者育成、イノベーター育成・事業承継支援等を行っている。 2017年4月にドローンに本格的に取り組む。 2017年5月デジタルハリウッドロボティクスアカデミードローン専攻を卒業。 国土交通省の「無人航空機の飛行に関する許可承認書」を取得。 2018年には、DJIスペシャリスト、JUIDA認定講師の資格を取得。 現在、全国の空撮現場や、ドローンを教材にした人材育成分野の現場に多く携わっている。