DJI、映像プロフェッショナル向けの高性能スタビライザー「RONIN 2」を発表

大型サイズのカメラも搭載可能なプラットフォーム
大型サイズのカメラも搭載可能なプラットフォーム

DJI JAPAN株式会社は、新設計の3軸ジンバルにより、滑らかで安定した映像撮影が可能な3軸カメラスタビライザーシステム「RONIN 2」を発表しました。

http://www.dji.com/jp/ronin-2

Ronin 2は、DJIのジンバル技術を基に、大型カメラの搭載を可能にするパワーと高出力なトルクを備え、様々な撮影状況・用途に対応します。また、インテリジェント機能の強化により、これまでは困難だった複雑なカメラワークでの映像表現を可能にします。

Ronin 2は、2017年6月頃の発売を予定しています。

創造の自由を実現するパワフルなプラットフォーム

Ronin 2は、撮影にあわせて最適なカメラを選択可能です。
拡大したカメラケージと延長可能な50mmのアームは、一眼レフカメラから映画撮影用のカメラやレンズまで、幅広く対応します。また、強力なジンバルモーターにより、最大13.6kgまでのペイロードに耐えられる出力を確保しました。さらに、内蔵GPSとエンコーダ付きモーターを搭載し、時速120kmを超えるスピードでも、1ピクセル単位よりもさらに精密な、0.02度の正確さを維持します。

パワフルかつ多機能な「RONIN 2」

多彩なマウントと動作能力

新設計の取り外し可能なグリップにより、映像監督やディレクターに必要なあらゆる種類のカメラを取り付けることが可能です。標準的な手持ち型やジブクレーンのセットアップに加え、 Ready Rig (レディリグ)、ケーブルカム、車両やドローンへの搭載まで柔軟に対応します。また、ステディカムを取り付けるための新機能「2軸オペレーションモード」は、様々な動作を実現し、今までは困難だった撮影の多くを可能にします。さらに、「クイックリリースマウント」の搭載により、シーンごとの移行を簡単な操作でスムーズに実行でき、安定した操作性を実現します。ほかにも、新設計の2.4GHz送信機は、干渉を最小限に抑え、2人のオペレーターは離れた距離からでも操作が可能です。

スピーディなセットアップでより使いやすく

新しい軸固定レバーと微調整用のダイヤルは、素早く正確なバランス調整を実現し、「Auto Tune Stability機能」によるモーターのパラメーター制御で、わずかな時間で最適な状態に調整します。さらに、輝度1,000nitのタッチスクリーンを新たに内蔵し、飛行中でもジンバルの設定やREDカメラの操作を行えます。

内蔵電力システムと新しいフレーム

再設計されたカーボンファイバー・フレームは、モノコック構造により軽量・高耐久を実現し、手持ち型で持ち運びにも便利です。また、新しい折りたたみ式の脚により、カメラマンはスタンドを別途使用することなく、撮影中でもプラットフォームを地面に置くことができます。さらに、モーターに防滴設計を採用し、内蔵型の電源に加え、SDIとデータケーブルにより要求水準の高い撮影環境下でも安心して撮影を行えます。

Ronin 2は、電源とデータポートを内蔵しているため、搭載カメラやアクセサリー用に複数の電源システムを必要としません。カメラケージ部分に14.4volt(合計8amp)ポートを4個、パンモーター部分に12.6volt (合計4amp)ポートを2個備え、バッテリーマウント部分にP-Tap 12.6volt (4amp)出力を1個搭載します。

さらに、2個のホットスワップバッテリーにより電源を落とすことなく作業を行えます。このバッテリーは、電力を同時に、あるいは片方づつ使用することで、ジンバルとRED Dragonを2時間半動作させることが可能です。加えて、Ronin 2は「INSPIRE 2」と同じタイプの、超高速充電が可能な大容量・自己発熱型バッテリーを使用しているため、バッテリー管理が容易となり、-20度の超低温環境下でも電源を確保できます。このバッテリーシステムは取り外しが可能で、12volt P-Tapを使用するカメラやアクセサリーに電力を供給できます。

インテリジェント機能の向上

Ronin 2は、ジンバルアシスタントのモバイルアプリを刷新し、より直感的で使いやすくなったインターフェースを採用しています。これにより、映画のようなシーン表示に加え、専門家や追加の機材を必要とするような複雑なカメラワークを簡単に捉えられる、スタジオ向きの機能も搭載しています。

新しいパノラマモードは、カメラのセンサータイプやレンズの焦点距離、ユーザー指定のオーバーラップ率を反映したパノラマの静止画を自動的にRonin 2で作成します。また,新しいタイムラプスモードは、撮影ルートの異なるポイント上で、複数の動きやカメラアクションをプログラムでき、リアルタイムで映像を確認できます。さらに、 新しいCamAnchorモードにより、オペレーターの好みのジンバル方向を、特定の場所で素早く記録できるほか、カメラが移動しても、ワンタッチ機能で記録したジンバル方向へ簡単にカメラを戻せます。加えて、スムーズトラックシステムのアルゴリズムをアップデートし、オペレーターの動きとタイミングをあわせ、 カメラが動いている際にも安定した映像を提供します。