DJIが赤外線カメラ搭載の「MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL」を発表

ドローン最大手のDJIが、産業用ドローンの新製品「Mavic 2 Enterprise Dual」を発表しました。ビジュアルカメラと赤外線カメラを一つのユニットに統合した同製品は、全国のDJI Enterprise の正規代理店で 1月上旬からの販売しています。

 

温度の測定と画像撮影を両立

FLIRシステムズ社と共同開発されたMavic 2 Enterprise Dualの最大の特徴は、可視光を捉える4Kセンサーと、サーマル画像データを捉えるFLIR Lepton® サーモグラフィーマイクロカメラを一つのユニットに収容した3軸ジンバルカメラを搭載している点です。

これら2つのセンサーにより、夜間や霧、煙の立ち込める日中の複雑な環境下での飛行が可能になります。厳しい現場環境でも安全かつ迅速に操作ができ、操縦者の業務をサポートします。

・FLIR MSX®……忠実度の高い可視光カメラデータを赤外線カメラのデータにリアルタイムで統合する機能です。肉眼ではすぐに確認できない重要なデータを素早く特定し、解釈することができます。

・スポットメーター……対象物の平均温度が表示されます。重要な対象物の温度測定や危険な環境かを見極めるのに役立ちます。

・エリア測定……各エリアの平均温度、最低温度、最高温度および対応する場所を表示します。検査などで、対象物が過熱していないかどうかをすぐに判断できます。

・等温線設定……50℃以上の部分だけを表示させるなど、特定の温度範囲をカスタムカラーパレットで指定できます。レスキュー隊が捜索救援活動で遭難者を特定したり、消防士が火災現場でのホットスポットを特定したりできるように、プロファイルのカスタム化が可能となります。

 

携帯性・拡張性も◎!

当製品はDJIドローンMavic 2シリーズのコンパクト設計を踏襲。また、今年10月に発表したMavic 2 Enterpriseのアクセサリーすべてに対応しています。

暗闇や低照度環境下の作業をサポートするスポットライトや最大出力音量100デシベル(距離1m)の拡声スピーカー、最大で3マイル先(約5km)からでも目視可能なビーコンなど、悪条件下での飛行に役立つアクセサリーが、Mavic 2 Enterprise Dualでも使用できるのは嬉しいですね。

Mavic 2 Enterpriseについての記事はこちら

また、Mavic 2 Enterpriseと同様、重要な業務における写真や動画、フライトログ、その他のデータを保護する機能も備えており、セキュリティ機能もバッチリです。

さらに、新たに搭載したGPSタイムスタンプ機能は、撮影された画像ごとに時間と位置情報を記録できるため、重要なインフラ点検業務などがより安全・確実に遂行できます。

一刻を争う任務や点検業務等に、効率的なオペレーションを

高精度な画像撮影と温度測定を同時に行えるMavic 2 Enterprise Dual。正確な測定、撮影、セキュリティによって、火災や遭難といった、一刻を争う重要な任務への高い貢献が期待できます。

Mavic 2 Enterprise Dual についての詳細情報はこちら:https://www.dji.com/jp/mavic-2-enterprise