日本最北の農業高校でドローンを飛ばそう!というふるさと納税のプロジェクト

出典:http://www.furusato-tax.jp/gcf/53

何年か前から話題になっているふるさと納税

ふるさと納税は自分の居住地以外の地方自治体に納税できるという仕組みで、色々な自治体の中から取り組みを選んで、納税先を決めることができます。

そんなふるさと納税で、農業高校の実習用にドローン活用しようというプロジェクトがありました。

若い世代の「こころ」をとらえる ドローンプロジェクト 北海道遠別農業高校の挑戦
(2016年1月末で受付は終了)

 

出典:http://www.enbetsunougyou.hokkaido-c.ed.jp/
出典:http://www.enbetsunougyou.hokkaido-c.ed.jp/

北海道遠別農業高校は日本最北の農業高校で、今秋から「ドローンの調査研究」の取り組みを始めています。遠隔操作で空撮できるドローンを使うことで、田んぼや畑での状態観測、生育状況の観測などに活用するのが狙い。現在は、放課後や休日を利用して高校敷地内でドローンを飛ばし、農業への利活用の仕方を模索しているようです。

その北海道遠別農業高校の所在地である遠別町のふるさと納税のプロジェクトにおいて、40万円以上寄付すると、遠別町に訪問してドローン操縦体験を行うことができるプランが掲載され、話題になりました。

遠別農業高等学校 活性化プロジェクトオーナー

 

気になる内容は下記で、名産品で地域活性化を狙うような一般的なふるさと納税のアプローチとは違い、このプロジェクトのオーナーになって若い世代を応援しようという意味合いが強いようです。

  • 稚内又は旭川空港発着(東京、名古屋、大阪)の往復航空引換券 2名分
  • 遠別町旭温泉宿泊券1泊2食付き 2名分(1室) ※稚内又は旭川空港から遠別町までの専用タクシー料金含む
  • 農業高校敷地での「ドローン操作体験」
  • 遠別農業高等学校加工品1点
出典:http://www.en-nou.com/diary/101.html
出典:http://www.en-nou.com/diary/101.html

全体の目標金額3,000万円のうち、ドローンの調査研究に割り当てる予定の金額は約1,800万円。下記のように、操縦技術や空撮映像への取り組みに加え、タブレット端末と連携したドローンの活用研究も視野に入れるなど、日本の農業高校としてはかなり先進的な取り組みを検討をしているようです。

  • ドローンのフライト技術指導に要する経費
  • 撮影映像の編集(動画、中継など)に要する経費
  • タブレット端末と連携したドローン活用研究

結果的には目標金額の18.3%にあたる約549万円の達成金額となりましたが、今回の取り組みは日本の農業高校におけるドローンの利活用の先駆けとして、非常に大きな第一歩だったと思います。

また、こちらのブログ(遠農日記)でも遠別農業高校のドローンに関する取り組みが紹介されています。

北海道のように大規模な敷地を使った牧畜が盛んな場所にこそ、ドローンの利活用の可能性があるのかもしれませんね。