エアロネクストが中国市場進出、深圳市に現地法人を設立し川ノ上和文氏が総経理に就任

次世代ドローンを開発する株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区、代表取締役CEO:田路 圭輔、以下エアロネクスト)が、中国深圳市にあらたに現地法人「天次科技(深圳)有限公司 (英文名 Aeronext Shenzhen Ltd.)」を設立したと発表しました。総経理には、深圳にて日本と中華圏のドローン産業関係者をつなぐ事業に長年従事してきた川ノ上和文氏が就任します。

エアロネクスト概要

エアロネクストは独自の重心制御技術「4D Gravity」を開発するドローンベンチャーで、同技術をUAVの標準技術にするための特許ポートフォリオを構築し、テクノロジーライセンスビジネスのグローバル展開を推進しています。

また、2018年に数多くのスタートアップのピッチ大会にて受賞しており、日本発のドローンベンチャーとして注目を集めています。

エアロネクスト受賞歴(2018年)

  • Best of Japan Drone Award 2018「ベンチャー部門」「ドローン関連テクノロジー部門 」最優秀賞
  • 深圳国際ピッチ大会 国内予選「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest 2018 Shibuya」優勝(日本代表)
  • ICCサミット KYOTO 2018「リアルテック・カタパルト」優勝
  • TECH PLANTER 「デイープテックグランプリ」三井化学賞
  • B Dash Camp Fall 2018 in Fukuoka 「Pitch Arena」優勝、PERSOL賞
  • CEATEC JAPAN 2018「CEATEC AWARD 2018」経済産業大臣賞
  • 深圳国際ピッチ大会「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest 2018」3位入賞、知的財産賞
  • Infinity Ventures Summit 2018 Winter Kanazawa 「LaunchPad」優勝

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中国市場進出の経緯

左から審査員代表夏野剛氏、(株)エアロネクスト代表取締役CEO田路圭輔氏、同取締役CFO広瀬純也氏、長谷部健 渋谷区長

同社によると、グローバル展開において大きなターニングポイントとなったのが、2018年11月に深圳で行われた深圳国際ピッチ大会「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest 2018」への参加。

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そこで総合第3位と知的財産賞をダブル受賞したことをきっかけに、深圳市南山区人民政府、深圳市ドローン産業協会、深圳清華大学研究院からの支援が始まり、中国市場への参入の可能性を探ってきました。

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今回エアロネクストの現地法人を設立した中国の深圳市は、国際都市香港にも程近く、経済成長著しい都市で「中国のシリコンバレー」とも呼ばれている経済特区。中国各地だけでなく世界中から多くの起業家、投資家、無数の中小製造メーカー、大企業の開発部などが集まり、多くのハードウェアでのイノベーションが生まれています。ドローン関連企業も数百社存在していると言われており、同社によるとこの環境がエアロネクストのグローバル戦略の第一歩を踏み出す場所として最適と判断、今回の法人設立に至ったとのこと。

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川ノ上和文氏のプロフィール

今回、天次科技(深圳)有限公司の総経理に就任する川ノ上和文氏は、2005年北京語言大学への短期留学を機に、上海や北京で日系企業の店舗運営や中国企業の東京進出プロジェクトなどの中国関連ビジネスのキャリアを開始。その後、日本や台湾での事業開発などを経て、2016年に深圳と台湾でのドローン産業リサーチを開始。中国の産業や業界に精通し、広く産官学のネットワークを持つ強みを活かして、日本と中華圏のドローン産業関係者をつなぐイベント企画や産業ツアーの企画運営を実施してきました。

現在は深圳在住で、深圳・ベイエリア圏を中心に現地要人や団体との関係構築、国際連携のニーズ把握を行い、日本企業との橋渡しやその後の事業開発のサポートを実施。特にドローン産業に精通し、日中ドローン業界に幅広いネットワークを築いています。

同社によると、川ノ上氏は今後「天次科技(深圳)有限公司」の総経理として、中国市場での4D Gravityテクノロジーのライセンスビジネス推進における用途開発や顧客開発、セールス、マーケティングに従事していくとのこと。

現地法人概要

 天次科技(深圳)有限公司

  • 所在地: 広東省深圳市南山区
  • 事業内容:4D Gravity®︎テクノロジーライセンスビジネス推進における用途開発や顧客開発、セールス、マーケティング
  • 資本金: 100万元