A.L.I. Technologiesとファームアイ社、農業センシングソリューションで連携

株式会社 A.L.I. Technologies(本社:東京都港区、代表取締役社長:片野大輔、以下「A.L.I.」)は7月10日、ファームアイ株式会社(本社:大阪市 北区、代表取締役社長:吉田博)との連携を発表しました。

ファームアイ株式会社は、ヤンマー株式会社コニカミノルタ株式会社が出資する会社。農林水産省における3年の実証事業を経て設立された、農業リモートセンシング・サービスを推進する事業会社です。

A.L.I.は今回のファームアイとの連携で、全国規模での農業センシングに係るドローンソリューションに取り組んでいくとの決意を表明しました。

農業向けドローン市場は、2024年までに760億円に拡大

インプレス総合研究所 「ドローン調査報告書 2019」によると、農業向けドローン市場は、2024年までに760億円まで拡大する成長市場です。2018 年の175億円から2024年まで、年率+28%で伸びると見込まれており、農業領域は、ドローンの社会実装が最も進んでいる領域のひとつです。

また、6月21日に発表された「空飛ぶ産業革命に向けたロードマップ2019」にも注目です。2022年度をめどに、様々な産業でドローン実用化を目指すと言及され話題を呼んでいるのですが、このなかでは農業分野だけで1ページが割かれて説明されており「ほ場センシング」は一番上に掲げられています。

(出所:小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会「空飛ぶ産業革命に向けたロードマップ2019」)

センシングとは、センサー(感知器)などを使用してさまざまな情報を計測・数値化する技術の総称です。農地における生育予測や病害虫発生状況の確認など、農業センシングが担い得る役割は多く、急速な人手不足に直面する日本の農業の、持続的成長の活路になることが期待されているのです。

今後の展開

ファームアイは既述のとおり、農機開発や販売基盤を有するヤンマーと、センシング技術と開発リソースを有するコニカミノルタとの、共同出資で設立され、これまで数多くの農業向けのセンシングおよび画像解析サービスを提供してきた実績を持ちます。

農業リモートセンシング・サービスを推進してきたファームアイと、全国 2,000人近くのドローン操縦士ネットワークおよび各種用途向けのオリジナル ドローン機体を有すA.L.I.とが連携して、全国展開していくことで、効率的な農業ソリューションがより一層進められることが期待されます。